ゼミ(研究室)紹介
ゼミでは、さまざまな専門を持つ教員と、関心の近い仲間たちとともに、自分の研究テーマを深めていきます。それぞれのゼミでどのような活動が行われているのかは、Topicsでも随時紹介していきますが、ここでは2年生の終わりにどのゼミに所属するかを決めるために行われる「ゼミ・オリエンテーション」の資料を紹介します。
PICK UP!ゼミ紹介
医療心理研究室 / 五十嵐友里先生
臨床心理学に関する論文を読み、自らも研究を計画実践します。
先生に聞いてみました! |
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Q1.ゼミの研究・活動内容は? |
A1.1、2年生では心理学の基礎をたくさん学ぶ、いわば「インプット」の時期です。大学生活の後半になる3、4年生は「アウトプット」の比重が徐々に大きくなっていきます。 つまり、自らの興味や関心を大切にしながら調べて他の人と共有したり、自分の知りたいことを元に研究の計画を立ててデータをとり、そのデータから分かることを他の人に理解できる形で発信するということです。ゼミでは、興味のある研究論文を読むこと、研究活動の実践をすることで、これまでの「インプット」を生かした「アウトプット」を進めていきます。 |
Q2.どんな学生に向いていますか? |
A2.みんなで一緒に学ぶ中で、心理学を学ぶことがおもしろいなぁ、楽しいなぁ、役立つなぁとより感じられるようになると思います。 心理学が好きな人はぜひご一緒して、心理学の素晴らしさを一緒に味わい、もっと生活に展開していきましょう。 また、ゼミでの活動を通して、人と協働すること、一緒に何かを作り上げること、考えをカタチにする力、人に伝える力、発信するマインドを育みます。これらは社会のどんな場面でもかならず皆さんを助けてくれる力です。自分の考えや気持ち、同時に相手の考えや気持ちも大切にしながら、社会で活躍したいと考えている人はぜひみんなで取り組みながら成長しましょう。 |
ゼミ生に聞いてみました! |
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Q1.ゼミのいいところは?雰囲気は? |
A1.柔らかい優しい雰囲気のゼミで、やるべき時はみんなで切磋琢磨しながら取り組んでいます。 積極的な人、協調性のある人が多く、自分に足りないものをゼミの時間で沢山気付かせてもらえます。 誰一人として置いていかれてしまうことはなく、グループ活動を通して、ゼミの仲間と協力する力が身に付き、共に前に進むことができると感じています。 |
Q2.取り組んでよかったことは? |
A2.興味のある心理学やテーマを1人ずつシェアして、興味が似ている人同士でグループに分かれてそのテーマに沿った論文を1つ決めて読み解いたことです。 みんなの興味が、被る部分はあっても人それぞれで面白いなと思ったのと、「論文を読んで理解する」ことの大変さと面白さを体感しました。何より、仲間と協力して時間をかけて読んでみて、この研究では何を調べて何が分かったのか、ということを少しずつ紐解いていけたことが、苦戦しましたが達成感がありました。論文を読むことで自分の興味や関心の幅も広がったと感じています。 |



ゼミ一覧
心理統計研究室
(井上俊哉先生) カウンセリング研究室
(杉山雅宏先生) 臨床看護研究室
(中込由美先生) 臨床心理研究室
(福井至先生) 健康心理研究室
(三浦正江先生) 睡眠行動科学研究室
(岡島義先生) 養護実践研究室
(中村直美先生) 医療心理研究室
(五十嵐友里先生)
(井上俊哉先生) カウンセリング研究室
(杉山雅宏先生) 臨床看護研究室
(中込由美先生) 臨床心理研究室
(福井至先生) 健康心理研究室
(三浦正江先生) 睡眠行動科学研究室
(岡島義先生) 養護実践研究室
(中村直美先生) 医療心理研究室
(五十嵐友里先生)
ゼミ一覧 | |
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心理統計研究室 (井上俊哉先生) |
【ゼミナールの概要】 ゼミナールⅠでは,数多くの論文を読むことを通じて,興味深い問題を発見し,適切な論証の方法を学びます(統計学の学習を含む)。 参加者全員が交替で主担当を務め,主担当のリードのもと,全員で論文を読み解いていきます。 最初のうちは難しさを感じるかもしれませんが,次第に読み解き方がわかってくるはずです。 皆さんには、興味を持てる対象を探すために行動すること。自分自身に期待することを期待します。 【教員紹介】 詳しくはこちら |
カウンセリング研究室 (杉山雅宏先生) |
【ゼミナールの概要】 <目標> (1)カウンセリングとは何かをより深く、より広く学習できるようになることを目指します。 (2)カウンセリング(とくに、学校カウンセリング)の実際を理解できることを目指します。 (3)心理テスト等からの自己探求を通して自己実現の一助とすることを目指します。 <内容(予定)> (1)前期:①「カウンセリングの定義」「カウンセリングの主な技法」等についての復習をします。 ②自己理解を深めるために、様々な心理テスト等を通じ、自分についての理解を深める活動をします。 コミュニケーションを円滑にする秘訣を知る、対人関係を改善するヒントを得る等、自己実現の一助となる学習活動をしていきます。 (2)夏季休暇中:グループによる調べ学習(テーマは「いじめ」「不登校」などを予定しています)を行っていただきます。後期の学習につなぐための知識を十分に養っていただきたいと思います。 (3)後期:①学校生活の中で行う学校カウンセリングについて、「問題解決的カウンセリング」「予防的カウンセリング」「開発的カウンセリング」の具体的実践例について学びます。 ②戸惑いや迷いを抱きながらも学校で学ぼうとする子どもたちと、子どもを前に学校と教師のあり方を見つめ、実践した教師の歩みを学校カウンセリングの視点から学びます。 ③「いじめ」「不登校」などの文献研究、ケーススタディ、ディスカッションを行い、卒業論文に向けた計画を具体化できることを目指します。 【教員紹介】 詳しくはこちら |
臨床看護研究室 (中込由美先生) |
【ゼミナールの概要】 人々は、人間としての尊厳を維持し、健康で幸福な生活を送ることを願っています。 看護は,このような人間の普遍的なニーズに応えるためにあらゆる年代の個人,家族,集団,地域社会を対象とし, 健康の保持増進,疾病の予防,健康の回復,苦痛の緩和を行い,生涯を通してその最期までその人らしく生を全うできるように援助を行っています。 ゼミナールⅠでは,人々の「健康」と「命」,「尊厳」,「病気やけが」等に伴う諸問題について学修します。 日常の中で「健康」,「社会」,「環境」,「人間」について関心を寄せて生活を送るよう心掛けて下さい。 【教員紹介】 詳しくはこちら |
臨床心理研究室 (福井至先生) |
【ゼミナールの概要】 卒業研究は、各自のペースで卒業研究を進めていきます。 また、福井研究室がどのような研究をしてきたかについては、「福井至著 図説認知行動療法ステップアップ・ガイド 金剛出版」を、章ごとにゼミ生に発表してもらい、理解していってもらいます。 「図説認知行動療法ステップアップ・ガイド」には、高齢者の認知行動療法、パーソナリティー障害への認知行動療法、パニック性不安うつ病への認知行動療法、 VR エクスポージャー法、肯定的気分の認知行動モデル、管理職のうつ予防法、SE のうつ予防法、看護師のメンタルヘルス向上といった内容が含まれています。 つまり、治療法としての認知行動療法の研究と、予防に関する認知行動療法がこれまでの研究です。 心理学の基礎的な知識、心理検査法や調査法の知識などの授業を履修し、卒業研究をしていくうえで必要な、知識と技術を身につけていってください。 【教員紹介】 詳しくはこちら |
健康心理研究室 (三浦正江先生) |
【ゼミナールの概要】 <目標> (1)心理学に関する研究論文の講読を通して,心理学に関する概念や理論,研究法や統計的手法の用い方を理解する。 (2)グループ研究の実施を通して,実際に心理学に関する研究を行うスキルを習得する。その中で,問題解決スキルや協同する力を身に着ける。 (3)ゼミの全活動を通して,意見交換やディスカッションを行うコミュニケーションスキル,プレゼンテーションスキル,協同する力を養う。 <内容(予定)> (1)前期:数名で 1 つの研究論文を講読し,発表する。各発表に対して,質疑応答およびディスカッションを行う。 (2)夏休み:3 年生から大学院生までの合同メンバーでゼミ合宿を行う。 (3)後期:数名でのグループ研究(質問紙調査,実験など)を行う。年度末に実施される三浦ゼミ研究発表会でグループごとに研究発表を行う。 勉強は楽しく取り組むことが一番重要だと思っています。仲間と助け合いながら,少しずつ難しい課題にチャレンジしていきましょう。 【教員紹介】 詳しくはこちら |
睡眠行動科学研究室 (岡島義先生) |
【ゼミナールの概要】 私の専門は「睡眠行動科学」「認知行動療法」で,(1)人の眠りを科学的に検証すること,(2)よりよい睡眠を得るための行動変容を科学的に検証しています。 睡眠は,人が生きていくなかで欠かせない活動の一つですが,その睡眠が乱れることによって, 集中力や学力の低下,不安・抑うつ気分の増加,痛みなどの身体症状の悪化,衝動性・多動性の増加など,多くの問題が生じます。 現在は,医療,福祉,教育など分野を問わず,睡眠という観点から,ヒトの健康や幸福を追求することを目指しています。 教員一人が持っている知識は限られたものです。授業で与えられたことだけをこなすのではなく,自ら積極的に考え,調べ,議論してほしいと思います。 皆さんの可能性は無限大ですので,これからの成長がとても楽しみです。にもかかわらず,自ら「限界」を設定してしまうのはとてももったいないことだと思います。 失敗を恐れず,自分の中で「限界」を決めず,新しいことにどんどんチャレンジしてください。 【教員紹介】 詳しくはこちら |
養護実践研究室 (中村直美先生) |
【ゼミナールの概要】 <目標> (1)教育現場での多角的場面を通して、養護教諭としての現場対応能力・実践力を身に付けることができる。 (2)学生一人一人の学びを大切にしながら交流し、豊かな感性を高め、養護教諭の基礎となる「養護教諭観」をもつことができる。 <内容(予定)> (1)前期:教育現場が抱える健康にかかわる課題(例えば、①学校不適応 ②いじめ③発達障害 ④食中毒・感染症 ⑤食物アレルギー ⑤生活習慣病 ⑥学校事故等)をテーマに、 文献研究、プレゼンテーション、ケーススタディ、ディスカッションを行います。 (2)夏季休暇中:学生が主体となってテーマを決め、ゼミ合宿を行います。 (3)後期:現代的健康課題の中から、関心のあるテーマを選び、学校教育活動をコーディネートしたり、保健教育の指導案を作成し模擬授業を行ったりします。 また、卒業論文に向けた計画を具体化していきます。 「子どもの健やかな成長のために何ができるかを積極的に考えてみたい」「自分のなりたい養護教諭について模索してみたい」という志のある方の履修が望ましいです。 【教員紹介】 詳しくはこちら |
医療心理研究室 (五十嵐友里先生) |
【ゼミナールの概要】 医療心理研究室では、下記の3つを理念として掲げています。 「心理学と日常生活をつなげる」 「心理学を日常生活にいかす」 「心理学を通して医療と社会に貢献する」 そこで、ゼミでは主に1点目と2点目を目指した学びに取り組みます。 心理学は一生役に立つとても有益な学問です。どんどん学びと身の回りの事象を結びつけて理解を深め、心理学を学ぶ楽しさや醍醐味を一緒に経験しましょう。 積極的な意欲を持って主体的に仲間とともに取り組むことを期待します。 あまり気負わずに、みんなで一緒に分からないことも知り得たことも共有しながらともに進んでいきましょう。 また、上記の理念に掲げたように、心理学の学びを日常生活の中でも振り返り、関連を考えながら学びを深めて下さい。 【教員紹介】 詳しくはこちら |