心理カウンセリング学科

カリキュラム・実習

 

カリキュラム・実習

カリキュラムの特徴

心理学・カウンセリング学の基礎から応用までを身につけていくことで、スキルは深く多彩に。

POINT
  • 心理学、カウンセリング、養護の専門的な知識・スキルを系統的に修得できるよう、1年次から4年次にわたり順次性を考慮した効果的な講義及び演習 ・実習科目を配置しています。
  • 自己・他者理解を促し、多様な意見を尊重しながら協同する力を養うために、カウンセリング及び対人コミュニケーションに関する実践的な演習・実習科目を設け、初年次からの効果的な学修を目指します。
  • 多様な資料を批判的に検討する力、自ら研究を行う力を養うために、4年間の効果的な学修を目指して、心理学の実験・研究・統計法に関する講義及び演習・実習科目を設けています。
  • 社会人としての幅広い視野や主体性を身につけられるよう、主体的・能動的な学修を促進するために、2年次から4年次において学外での実習科目を設けています。

カリキュラム編成は、専門知識の順次性を考慮し、達成への効果を高めます。

NEW・・・2023年4月より「社会調査士」の資格取得に向けた、新たなカリキュラムを追加しました。
※表に記載されているのは開講科目の一部です。

※カリキュラム改訂に伴い科目名は変更される場合があります。

カリキュラムツリー・カリキュラムチェックリスト

授業紹介

授業紹介
心理学実験Ⅰ 実験や調査の方法を学びさまざまなテーマで実践します。
心理学は、人間のこころのさまざまな機能について、データを集め、それを分析することが研究や学習の中心となります。
心理学実験実習では、このようなスキルを、実習を通して学習していきます。
授業では、少人数のグループに分かれて、さまざまな実験や調査を行っていきます。
まず、心理実験や心理テストの進め方について具体的に学びます。
その後、実際に行った実験や調査の統計処理の仕方やレポートの書き方を習得しながら、将来、研究論文を読んだり、研究を計画したりするうえでの基礎を養います。

心理アセスメント実習 目に見えない「心」を客観的に理解するための方法を学びます。
心理アセスメントとは、人の性格や心の状態を測り、客観的に理解しようとすることです。
授業では、その代表的な手法である心理検査法、面接法、観察法を体験的に学びます。
3つの手法をペアなどを組んで実体験することで、さまざまな情報から心を理解し、心理支援につなげる専門的スキルを学びます。

グループアプローチ実習Ⅱ グループアプローチの実践により集団カウンセリングの準備や運営を体験します。
カウンセリングには、一対一で行われる個人へのアプローチと、集団の特性や機能を利用したグループアプローチがあります。
この授業では、最近のカウンセリングでも注目されている、グループアプローチを実践します。
エクササイズなどを通じて、対人関係の改善や自己開示について学習するほか、その際に進行・調整役を体験することで集団カウンセリングの準備や運営についても学びます。


臨床心理ケース・スタディ演習 心の問題に対する臨床心理学的な関わり方を学びます。
カウンセリングや臨床心理学を学ぶときには、事例研究(ケース・スタディ)が不可欠です。
授業では、学校や医療機関等における実際の事例論文を講読したり、身近な他者に心理検査を実施して、発表・議論を行います。
それらを通して、臨床心理事例のアセスメントや理解の仕方を学び、臨床心理学の視点からの働きかけや対応等について理解していきます。

救急処置実習 養護教諭に必要な学校内での救急処置活動を学びます。
傷病の処置だけでなく、学校内で傷病が起きる状況を考え、疾病予防と事故防止および救急連絡体制、事後措置、校内研修などの救急処置活動について学びます。
さらには、看護学や救急処置実習など、これまでの学びを学校現場で活用する方法をイメージし、教育実習(養護)につなげていきます。


健康相談演習
(保健指導を含む)
児童生徒の心身の健康課題解決のための支援について深く学びます。
3年次の「健康相談活動の理論及び方法」(養護教諭必修科目)の学びを基礎として、4年次では児童生徒の心身の健康課題解決のための、養護教諭の職務の特質と保健室の機能を生かした相談を具体的に学びます。
児童生徒の身体的不調の背景をどう読み取るか、変化に気づいたらどう対応するのか等、実際の養護教諭の活動をイメージしながら学びを深めます。


心理調査計画法 人の心の働きを客観的に可視化する方法を学びます。
「体格」や「体力」ならば、調べ方はイメージしやすいと思います。
でも、「性格」や「知能」のような心理的特徴はどのように調べるのでしょう。
「性格」や「知能」の調べ方は今から100年くらい前にほぼ定まりました。
この授業では、「性格」や「知能」などを調べる方法について学び、心理調査を実施できる力を養います。


実習・演習授業

4年間の豊富な実習・演習授業
1年次 心理学実験基礎
グループアプローチ実習Ⅰ・Ⅱ など
2年次 心理学実験
カウンセリング実習
フィールド実習
心理演習
看護技術Ⅰ・Ⅱ など
3年次 心理アセスメント実習
認知行動療法
心理実習
救急処置実習
看護臨床実習 など
4年次 臨床心理ケース・スタディ演習
臨床心理学実習
健康相談演習(保健指導を含む)など

心理学の分野

「○○心理学」「△△心理学」といろいろあるけど、どう違うの?
一口に心理学と言っても、分野は多岐に渡ります。
心理カウンセリング学科で学ぶことのできる代表的な分野についてご紹介します。
人格心理学 性格心理学とも呼ばれ、性格のとらえ方や性格が作られるプロセスなどを研究します。臨床心理学の基礎ともいえます。
発達心理学 人が生まれてから死ぬまで、どの時期にどのような課題に直面し、それを乗り越えるためにどう変化・適用し続けるかを学びます。
学習心理学 私たちの行動パターンや習慣は、さまざまな経験を通して作られます。このメカニズムを研究する学問が学習心理学です。
健康心理学 心と身体の健康について心理学の視点から研究します。心身の病気になりやすい性格やストレスのメカニズムを扱います。
教育心理学 教育のもつ心理的側面を研究したり、心理学の知識と方法によって教育場面を理解しようとする学問です。
社会心理学 集団内での個人の行動、対人関係の形成、リーダーシップ、国家と個人など、社会行動の諸現象を幅広く研究します。
臨床心理学 悩みや問題を抱えた人を援助する方法を考える学問で、精神障害、神経症、薬物依存、人間関係の問題、発達の問題などを扱います。