カリキュラムポリシー(教育課程編成実施方針)

 

教育課程編成の全体方針

 大学院のカリキュラムは、大学院生が学位授与規程に相応しい能力を身につけられる学修・研究ができるために、コースワークとリサーチワークの観点から構成されている。
 コースワークの特徴としては、新入生フレッシュマンセミナーにおいて各教科の授業の概要を説明し、懇談する機会を設けている。またフレッシュマンセミナーの実質化のため、大学院の教育・研究環境の特徴と大学院での学修、研修、フィールドワーク、充実した実りある大学院生活を送るための心構え、研究へのアプローチ法などをテーマとした、数名の教授と研究科長によるレクチャーが行われている。大学院共通科目として大学院に必須の基礎学力を教授する「アカデミック・ライティング」「論文作成のための統計解析入門」「プレゼンテーション論」を設け、単位認定後も大学院修了まで相談に応じている。大学院においては、視野の広い精深な学識を得るために専攻分野を超えて 8単位まで他専攻の授業科目を履修できることにしている。カリキュラム構成は全体として、特論(講義)、演習、実験・実習の構成となっており、理論的にも実証的・体験的にも学修できるようになっている。さらに新たな発展が期待できる分野においても、講義科目として開講し、社会の負託に応えられるよう多様な人材育成に対応している。科目の履修については研究指導者が相談に応じ、リサーチ活動と関連した適切な指導を受けることができる。
 リサーチワークの特徴としては、入学試験時に研究計画書の提出を求め、面接試験で大学院での研究の抱負を尋ね、質疑する。入学後には、指導教員のもと、詳細な研究計画をたてた上で研究論文題目を提出している。また、論文中間発表においては、研究活動および成果の経過を多くの教員の前で発表し、プレゼンテーション技術と研究内容を深めると共に多様な視点からの批判を受け、指導教員の指導のもと、独善的・独りよがりの研究に陥らぬよう改善・修正できる。研究経過の中で論文題目の変更が必要となった場合は、専攻会議、専攻主任会議での審議を経て研究科委員会で承認し、適切な論文内容とそれを表す論文題目となるよう指導教員がサポートしている。リサーチは、結果を出して終わるのではなく、結果を発表し批判を受けて完成させていくものであり、本大学院は、プレゼンテーションの意義を高めるため学会などの外部での発表経験を重視しており、研究助成制度として必要経費の助成をしている。特別研究指導者には副指導者を認め、複数指導者による研究論文の充実にも努めている。研究機器や研究環境が学内で不十分となった場合は、研究科委員会で承認を受けた後、学外でのリサーチワークとして外部の研究所や研究機関で機器の借用及び個別の研究指導が受けられるようになっている。学位論文の審査においては、複数の副査を置き、予備審査を含む十分な審査期間のもと論文の構成と正確な文章表現なども含めて厳正に確認を行い、発表と質疑応答ならびに口頭試問で審査し、研究科全体の研究科委員会で合否を決定する。
 本研究科修士課程は、コースワーク、リサーチワーク共に含めて、修業年限2年に限定せず、就業年限3年と4年の長期履修制度を設けている。また、博士課程は論文の学会誌掲載年限を考慮して、課程修了後1年間の学位授与審査の猶予を設けている。また、出産育児のために学業の継続が困難となった場合は、育児休学制度を設けている。

人間生活学総合研究科

《修士課程》

修士課程の教育課程編成方針(カリキュラムポリシー)
  • 各専攻の諸分野について高度な専門知識を修得するための講義科目を置く。
  • 総合的・実践的な研究方法を学ぶために、実験・実習・フィールドワークを行う科目を置く。
  • より学際的な幅広い学習のため、他専攻科目の履修ができる制度を設ける。
  • 個別指導により、本学学位規程に定められた基準の修士論文もしくは課題研究を課す。

児童学児童教育学専攻

児童学児童教育学専攻の教育目標を達成するため、以下の方針に基づき教育課程を編成し実施する。

  • 「保育学」「保育実践学」「育児支援学」「子ども臨床学」「教育実践学」「学校教育学」の6つの区分から幅広く学ぶことにより、深い識見と広い視点にたって児童学、児童教育学の研究をすることができる力を育成するとともに、児童に関わる様々な分野で応用可能な知識を身につける。
  • 児童学、児童教育学の研究分野から、自分の専攻分野を選び、とくに「特別指導」を通して、その分野における研究の計画を作成し、研究をまとめていけるように充実した研究指導を行う。
  • 学校教育の場で、より高度な専門性をもって、幼児および児童の教育を行うことができる能力と技術を身につけるために、幼稚園教諭専修免許と小学校教諭専修免許を取得するための科目を開設する。

健康栄養学専攻

健康栄養学専攻の教育目標を達成するため、以下の方針に基づき教育課程を編成し実施する。

  • カリキュラムにおける分野別区分としての食品栄養調理科学分野、生命科学分野、管理栄養士実践研究分野における各授業科目を履修し、特別研究に対する修士論文作成のための研究手法を学ばせる。
  • 専任教員の指導のもと、企業、施設、病院などにおける豊富な実践体験を通じ、実践・応用力を修得させる。
  • 学内学外における研究発表の機会をもうけ、研究能力の向上をめざす。
  • 学校教育の場で、より高度な専門性をもって、家庭科の教育を行うことができる能力と技術を身につけさせるために、中学校教諭専修免許(家庭)と高等学校教諭専修免許(家庭)を取得するための科目を開設する。

造形学専攻

造形学専攻の教育目標を達成するため、以下の方針に基づき教育課程を編成し実施する。

  • カリキュラムにおける分野別区分として、服飾美術分野と造形表現分野における各授業科目を履修し、服飾美術分野では特別研究において被服科学、服飾造形学、服飾デザイン学等の研究を通じ修士論文作成のための研究手法を学ばせる。また、制作希望者においては、作品の課題研究を通じて研究能力の向上をめざす。学会等学外において発表の場を設ける。
  • 造形表現分野では、作品の制作活動を通して学内学外における発表の機会を設け研究能力の向上をめざす。論文作成志望者に対しては、美術史、造形教育、アートマネジメント等の研究を通じ、修士論文作成のための研究手法を学ばせる。
  • 服飾を科学とファッションの両面からとらえ、豊富な実験・実習を通して実践・応用力を修得させ、アパレル、教育界に高度の専門的知識と技能を持って貢献できる人材を育てる。
  • 造形表現の分野において、高度の専門的知識と技能を習得させ、創造性豊かな表現力をもって作家・高度専門職業人として自立した活動をすることができる人材を育てる。
  • 学校教育の場で、より高度な専門性をもって、家庭科及び美術科の教育を行うことができる能力と技術を身につけるために、中学校教諭専修免許(家庭)・中学校教諭専修免許(美術)と高等学校教諭専修免許(家庭)・高等学校教諭専修免許(美術)を取得するための科目を開設する。

英語・英語教育研究専攻

英語・英語教育研究専攻の教育目標を達成するため、以下の方針に基づき教育課程を編成し実施する。

  • 英語に関わる広範囲な分野において、高度な専門知識を身につけさせ、幅広く深い視野に立って高度で独創的な研究を進めるための能力を育成するため、英語・英語文学分野には、言語学系、文学系、文化研究系等の諸科目を設置する。
  • 外国語教育に関わる高度な専門知識を身に付けさせ、幅広く深い視野に立って高度で独創的な研究を進めるための能力を育成するため、英語教育分野には、題二言語習得研究や英語指導理論や教育課程研究に関わる諸科目を設置する。
  • 両分野に共通する、研究論文執筆に必要な高度な英語表現技能を獲得させる。
  • 健全な理論に基づいた適切な研究手続きに従った調査、研究等を計画し実施できる技術と能力を獲得させ、研究成果の発表、さらに修士論文の完成に向けて、専任教員が充実した個別指導を行う。
  • 関心を持つ分野の知識に加え、高度な専門性をもって、学校現場における英語科教育を行うことができる能力と技術を身につけるために、中学校教諭専修免許(英語)と高等学校教諭専修免許(英語)を取得するための科目を開設する。

臨床心理学専攻

臨床心理学専攻の教育目標を達成するため、以下の方針に基づき教育課程を編成し実施する。

  • 統計学、研究法、認知心理学などに関わる基礎科目の修得および心理臨床学の分野を修得し、幅広く深い視野に立って、高度かつ独創的な研究を行う能力を育成する。
  • 学外及び学内施設における豊富な実践体験を通じ、心理臨床に必要な技法を身に着け、かつ専任教員によるスーパービジョンを受ける。
  • 専攻分野の研究計画を策定し、それを可能にする理論的・実践的研究能力及び研究成果を発表できる能力を身につけさせることを目的として、個別指導を中心とした研究指導を行う。
  • 学校教育の場において、高度な専門性をもって、公民科の教育を行うことができる能力と技術を身につけるために、高等学校教諭専修免許(公民)を取得するための科目を開設する。

教育福祉学専攻

教育福祉学専攻の教育目標を達成するため、以下の方針に基づき教育課程を編成し実施する。

  • 心理学、社会教育・生涯学習、社会福祉に関わる各分野の基礎・中心となる特論科目を履修し、いずれかの分野の専門性を高めると同時に、隣接分野の知識・技術が得られるよう指導する。
  • 関心を持つ分野の知識に加え、幅広く深い視野に立った、高度かつ独創的な研究活動や、実践的な課題解決に向けた検討が行えるよう、研究方法の理解を図り、専門分野の研究計画を作成し、それを可能にする理論的実践的研究能力を身につけさせ、研究発表に向けて個別指導を充実させた研究指導を行う。
  • 学校教育の場において、より高度な専門性をもって公民科の教育を行うことができる能力と技術を身につけるために、高等学校教諭専修免許(公民)を取得するための科目を開設する。

《博士後期課程》

博士後期課程の教育課程編成方針(カリキュラムポリシー)
  • 人間生活に関わる総合的・学際的研究のために、各分野の専門科目を置く。
  • 各専門分野の研究の集大成として、研究計画に基づいた指導のもとで、本学学位規程に定められた基準の博士論文を課す。

人間生活学専攻

人間生活学専攻の教育目標を達成するため、以下の方針に基づき教育課程を編成し実施する。

  • 修士課程における教育の成果をふまえ、それを一層高度化、深化させるのみならず、広く人間生活を総合科学として捉えることのできる能力の涵養を目的とし、講義、実験などを通じて教育・研究指導を行う。