令和6年度(2024年度)後援会ドリームプラン奨学金 採用 |
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ブランドを伸ばすためのデザインフェスタへの出展
家政学部 服飾美術学科 4年 N.K.
(所属・学年は活動当時のもの)
応募の動機
将来、ブランディングやマーケティングに課題があるために、売れていない・潰れてしまうアパレルブランドの戦略を見直し、必要としている顧客とブランドを繋げられる人になりたいという思いがありました。
そのために、客層のリサーチや企画、デザイン、制作、PR、販売という一連の流れを経験できるデザインフェスタというイベントに出展し、アパレルブランドについての理解を深めたいと考えました。 出展費用や材料費など、経済的に学生にはハードルが高いと感じていた際に、ドリームプランの制度を知り、応募させていただきました。
活動内容
活動内容:デザインフェスタというハンドメイドイベントへの出展
出展日時:2024年11月16日(土)・11月17日(日)10:00~18:00
ブース:東京ビッグサイト 南館1階K-265
ブランド名
ブランド名と、ブランドのロゴを作成しました。 ブランド名の『Rapsblüme』(ラップスブルーメ)は、ドイツ語で菜の花の意味であり、花言葉は「小さな幸せ・豊かさ」です。商品を通して、買ってくださった方の生活が豊かになるような作品作りを行いました。
Instagram・BASE・Creemaの開設
ブランド宣伝のために、Instagramを開設しました。
また、自分の制作する商品にどれくらい需要があるか知るために、BASEというサービスでオンライン販売用のサイトを制作・出品したり、Creemaというオンラインのハンドメイド作品販売サイトに出品しました。
6月にサイトを公開し、CreemaのPVが25件、BASEもPVは30件ほど閲覧されていましたが、購入は0件だったため、商品の価格設定や生産個数を見直すきっかけになりました。
名刺作成
Canvaで名刺を制作しました。購入してくださった方に、商品と一緒に袋に入れた際に映えるように表面はステッカーのようなデザインにしました。裏面には、Instagramのアカウントを載せ、アカウントをフォローしてもらいやすいようにしました。
販売する商品の制作
デザインフェスタでは、有名なクリエイターの方以外の商品は売れにくいと知り、「自分が作りたいもの」と「売れそうなもの」を両方制作しました。
写真「襟の制作の様子①」にあるように、シーチング生地でパターンを制作し、作りたい形になるようにしました。
開催期間が秋であったため、冬の素材を取り入れたり、使いやすい形や柄を意識して制作しました。 同じ柄のポーチでも、耳に挟んでいるリボンや、巾着の紐部分が全て違うデザインになっている点もこだわったポイントです。






デザインフェスタ当日
ポーチが10個、襟が6枚売れたため、31,000円の売り上げになりました。
ドリームプランで資金面を支援していただいていたため、単価を低く販売することができ、作った商品のほとんどを売り切ることができました。実際にハンドメイドを本職にしている他の出店者さんのブースでは、ブース代や材料費、人件費があるため高価格の商品が多くみられました。事前にSNSなどでファンになった人が購入し、さらに知名度を上げるために、少し商品を見ていた人に積極的に名刺を配る様子が印象的でした。
開場直後や、閉場間際が最も購入してもらえる可能性が高いことや、値札プレートの配色を視認性の高いものに変えると手に取ってもらえるようになることなど、多くの学びがありました。(1日目は青紙に紫で値段を書いており、視認性が低かったため改善しました。)
また、大学の授業で制作した服を着用している日は、お客さんが話しかけてくれやすかったため、自分のブランドらしい服を着ることも重要だと感じました。
積極的に声かけを行い、30枚以上の名刺を受け取ってもらうことができました。
1日目に予想以上にたくさんの商品を購入してもらえたため、1日目の帰宅後にも追加で制作しました。残りの個数が少ない状態になると、商品が売れにくくなることがわかったため、余分に制作しておく事が重要だと学びました。



まとめ
今回のデザインフェスタへの出展を通して、名刺データやサイト1つ作るだけでも大変なこと、商品を買ってもらうということの難しさ、デザインと制作にかかる時間やお金のバランスを取ることの難しさなど、多くのことを学びました。
実際にお客様とコミュニケーションを取れるため、どういう方が買ってくれるかや、用途、購買に至らなかった理由がわかり、対面販売の魅力がわかりました。
準備にもかなり時間がかかる取り組みだったため、ドリームプランで機会を頂けたおかげで、学生のうちに経験できて本当に良かったと思います。
また、自分が心から可愛いと思って制作している襟について、個性的で1枚しか売れなかったものの、沢山の方に可愛いと言って貰えたり、実際に購入してくれる方がいた事で、「自分の好きなものを良いと思ってくれる人がいるんだ」と思い、本当に嬉しい気持ちになりました。
今回の学びを、今後の取り組みに活かしていきます。ありがとうございました。