令和6年度(2024年度)後援会ドリームプラン奨学金 採用 |
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ワールドデュアスロン選手権の挑戦
栄養学部 栄養学科 2年 K.N.
(所属・学年は活動当時のもの)
この度、後援会ドリームプラン奨学金を利用させていただき、オーストラリアで開催されたワールドデュアスロン選手権に出場してきました。後援会の皆様をはじめとする大学職員、学生、保護者の方々に心から感謝申し上げます。
活動内容
期間:2024年8月12日(日・祝)~8月18日(日)
場所:タウンズビル(オーストラリア)
距離:1stラン2.5km/バイク20km/2ndラン5km
結果:U23女子の部 5位
行程:8月12日 成田空港~ブリスベン空港
8月13日 ブリスベン空港~タウンズビル空港
8月14日 現地でのレースコースの試走
8月15日 公式練習、開会セレモニー
8月16日 レース
8月17日 タウンズビル空港~ブリスベン空港
8月18日 ブリスベン空港~成田空港
レース
今大会はオーストラリアの北東部に位置するタウンズビルで行われました。8月ということで現地の季節は日本と真逆の冬ですが、緯度が低く赤道に近いため、暖かくカラッとしていて過ごしやすかったです。出発前、天気予報で確認すると最高気温は約27℃との予報でした。実際に行ってみると、陽が昇っていない朝夕は長袖を着たくなるほど気温が下がりますが、日中は雲一つない快晴で日差しが強く、レース時は30℃を超える暑さでした。しかし、湿度がかなり低くて日本の夏の暑さとは全く体感が異なりました。
今回が初めての日本代表であり、海外レースでした。そのため、初めて立つ大舞台に圧倒されてスタート前は緊張していました。しかし、今大会に出場できることを誇りに思い、自分が努力してきたことを思い出し、いつもの私のレーススタイルでもある「レースを楽しむ」ことを大切に思うと緊張感が段々期待感へと変わっていきました。日本から出場する選手も数人いて心強かったです。
1stランではスタート直後から海外選手が飛び出し、圧倒的なスピードを見せつけられました。心が折れそうにもなりましたが、自分のレースをしようと心がけて諦めずに走りました。沿道からは日本の方はもちろん、海外の方からもたくさん応援があり嬉しかったです。
エリートレースのバイクでは集団走であるドラフティングが許可されています。これにより空気抵抗が減り、スピードを大きく上げることができます。特に今回のレースでは、海外選手と一緒にドラフティングを組むことを非常に楽しみにしていました。これまで国内の大会で経験してきたドラフティングとは異なり、海外選手との連携は全く違う感覚で、恐怖心もありました。ドラフティング中、国内の大会では、日本人同士で意思疎通がスムーズに取れますが、海外選手とのレースではそう簡単にいかないことを改めて実感しました。同じパックの選手と協力して順調にスピードに乗り、順位を上げることができて楽しい20kmでした。
2ndランは私の最大の強みであり、自信を持って臨めました。冷静に落ち着きながらもしっかりスピードを上げていけました。体力の限界まですり減っていて本当に苦しかったですが、レースができている喜び、今走れていることへの感謝を感じながら楽しんで走ることができました。沿道からのたくさんの応援によって、最後まで諦めずに自分の持つ全ての力を出し切ることができました。ゴールには家族、JAPANチームが待っていてくれて本当に嬉しかったです。
まずは今大会の出場権を獲得できて、スタートラインに立ち、スタートを切れたことが本当に嬉しかったし、それはたくさんの方の支えがあったからこそだと感じております。右も左もわからなく多くの不安がありましたが、たくさんの方々の応援、支えがあって叶えることができました。そして、海外の選手とレースで本気で戦えて大きな経験でしたし、無事ゴールできて安堵しました。それと同時に海外の壁は高く、もっとトップの選手と戦えるようになりたいと悔しさも感じました。今より強くなって海外でも活躍できるようになりたいと思いました。






レース以外
今回、海外レースが初めてなだけでなく、日本を出て外国に行くこと自体が初めての経験でした。片道合計10時間を超えるフライトは予想以上に疲労感を感じました。また、言語の壁を痛感しました。何か意志を伝えたいとき、空港で説明されるとき、競技説明を受けるときなど英語を使わざるを得ない生活に苦労しました。しかし、現地の方々は拙い英語でも懸命に聞いてくださり、単語つなぎの会話でもなんとかコミュニケーションを取ることができました。レース後にはともに戦った選手と英語で話し、友達もできました。全く英語をうまくは話せませんでしたが、心が通じ合ったようで言語の壁を越えられたように感じて嬉しかったです。勇気をもって話しかけてよかったなと思えました。
この度はたくさんの応援、支え、ご支援があって無事出場でき、帰ってくることができました。私の人生において、競技人生において大きな経験でした。これからも国内での活躍はもちろんのこと、世界でも活躍できる選手になれるよう、日々の学業、競技に精進して参ります。今後とも変わらぬご声援をよろしくお願いいたします。