管理栄養学科

カリキュラム・実習

 

カリキュラム・実習


主な授業紹介

授業紹介
臨床代謝学

「栄養療法といえば」挙げられる疾患について理解する。

栄養療法というと、すぐに一般の人でも挙げられる病気を中心に学びます。
昨今、テレビ番組やネットなど、情報が氾濫しています。そのなかから、真実の内容を選ぶには、まず基本病態の正しい知識が必要です。
皆さんが、社会人になったときを考えて、教科書より一歩進んだ、新しい内容を入れながら、講義をしていきます。

公衆栄養学実習

広い意味で食の専門職として、健康寿命の延伸に貢献できる人材を目指して学びます。

人々の健康を保持・増進させるためには、地域住民を対象とした適切な食生活の在り方、生活習慣等の教育・支援が必要になります。
「公衆栄養学実習」では、「公衆栄養学ⅠおよびⅡ」や「栄養教育学」等関連教科を基として、
今後、栄養士・管理栄養士として携わることを想定した地域における教育、支援の実践的手法等を公衆栄養マネジメントの考え方を基として学びます。 
具体的には、食事摂取基準等を利用しての食事の評価方法、自分の身体状況、栄養調査・診断実施、栄養学的な評価・判定方法を行い、
健康教育等のテーマについて調査・発表を行うことで、対象者に適切な媒体作成、栄養教育プログラムの評価を学び演習を行います。
また、公衆栄養統計の概要を理解し、統計解析の演習を行います。
栄養教育実習

栄養教育マネジメントの考え方を実践できるように学びます。

栄養教育論Ⅰと栄養教育論Ⅱで学ぶ行動科学理論、行動変容技法、栄養カウンセリングやライフステージ別教育方法の知識を基に、
PDCAサイクルを活用した栄養教育マネジメントの考え方を実践できるように学びます。
対象者別のアセスメント、教育計画案の作成と実施および評価とフィードバックを一連の流れとしてグループワークで深く学びます。
そして、対象者に合わせた栄養教育媒体の作成やプレゼンテーションの方法について実践をイメージした演習を行います。
成人期の栄養教育は、管理栄養士が担う生活習慣病の予備軍への特定保健指導について栄養カウンセリングの基本的な態度や
行動変容技法の理解を深められるようにロールプレイを用いたグループ演習を行います。
さらに、健康寿命延伸に寄与できる高齢期の栄養教育では、元気な高齢者を対象とした介護予防の栄養改善プログラムの検討と
パワーポイントを活用した講義型の模擬的な発表なども行います。

栄養療法実習

臨床の場における医療チームの一員としての「管理栄養士の実際」を学びます。

栄養療法の目的は、様々な疾病成因や病態に対して、栄養管理を基礎に疾病別の適切な栄養評価を行い、
食事療法、栄養補給法を選択し、栄養ケアプランを企画します。
また、入院・外来・在宅を含めた傷病者の再発予防、増悪防止への自己管理ができるように栄養教育の手法を実践的に展開し、
エネルギーおよび各栄養素の摂取内容を食品に置き換え、具体的に企画できる技術と能力を養います。
更に、この授業では、臨床の場における医療チームの一員としての管理栄養士の実際(役割、担う業務)を学習します。

給食経営管理実習

給食の調理・運営の実習に加えて給食マネジメントの実践力を養います。

給食経営管理実習室で、グループごとに給食全般を運営するための大量調理作業を行います。
さらに、管理栄養士として、施設・衛生管理、原価管理、人事管理、品質管理など、
給食全体のPDCAサイクルを適正に進めるための総合的マネジメントを実践的に学ぶ科目です。


学外実習

スケジュール

資格名 実習名 時期・期間
栄養士

管理栄養士
国家試験受験資格
臨地実習
【公衆栄養学実習】
大学3年次 1週間

● 保健所・保健センター実習(5~12月)
臨地実習
【臨床栄養士実習】
※給食運営実習を含む
大学4年次 3週間

● 病院実習(5~11月)
中学校・高等学校教諭
一種免許状(理科)
教育実習 大学4年次 3~4週間(高等学校のみの場合:2週間)
※実習校の指定する期間に行われる。
栄養教諭
一種免許状
栄養教諭教育実習 大学4年次 1週間(4~7月)
※実習校の指定する期間に行われる。

私の実習体験談

応用調理学実習

A.K. さん
家政学部 栄養学科 管理栄養士専攻卒業 [ヤクルト本社]

大変だった点は、普段作る機会の無いものを必ず授業時間中に作り終えないとならない点です。肉まんや、生地から作るミートパイ、柄が複雑な太巻きなど、作り慣れていないものも、どのように班員で作業分担して、いかに効率よく作るかを意識しました。時間配分や、役割分担の仕方、自分の手が空いたときに周りを見て何をすべきか見極める力がついたように思います。これは調理以外でも、化学実験や就活の際のグループワークなどでも役立ちました。


臨地実習

A.E. さん
家政学部 栄養学科 管理栄養士専攻卒業 [千葉県千葉市立高洲第一保育所勤務]

現在の仕事への思いを強くしたのは、保健センターや病院での実習経験でした。
保健センターでの管理栄養士は病気予防という観点から市民生活を支えていますし、病院では患者さんを栄養面からサポートしています。なかでも患者さんの症状を見ながら改善策を考えることができたのは貴重な経験でしたし、管理栄養士の果たす役割の大切さも知ることができました。現在は公立の保育所で管理栄養士として勤務していますが、「多くの人の健康を食事と栄養から支えていきたい」という思いを強くしたのは、保健センターや病院での実習経験が大きかったと思います。


学外との連携

■ 保健所・保健センター

東京23区内、埼玉県内、千葉県内の各保健所・保健センター

■ 病院

(独)国立がん研究センター中央病院、(独)国立成育医療研究センター、(独)国立国際医療研究センター、(独)国立国際医療研究センター国府台病院、(独)国立病院機構災害医療センター、(独)国立病院機構高崎総合医療センター、(独)国立病院機構千葉医療センター、(独)国立病院機構東京医療センター、(独)国立病院機構埼玉病院、(独)国立病院機構東埼玉病院、(独)国立病院機構西埼玉中央病院、慶応義塾大学病院、東邦大学医療センター大森病院、東邦大学医療センター大橋病院、東京女子医科大学病院、順天堂大学医学部附属順天堂医院、順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター、帝京大学医学部附属病院、社会医療法人財団石心会埼玉石心会病院、(独)地域医療機能推進機構東京山手メディカルセンター

■ 学校

小学校・中学校・高等学校


産学官連携事業のご紹介

産学官連携事業

ヒューマンライフ支援センターでは地域・企業等と連携した取り組みを数多く実施しています。
レシピ開発・商品開発などのプロジェクトには栄養学を学ぶ学生が多く参加しており、授業では得られない貴重な経験ができる場となっています。