造形表現学科

 

先輩の声

先輩に聞く「学び」活用術

~ 家政大だからできる「学び」。「自分の“好き”」の見つけ方を聞いてみよう ~

造形表現学科 U.H.さん

家政大は「自分自身がやりたいとおもったことを実現できる場所」です。

Q1.自分の「好き」を見つけるきっかけとなった授業は?

A1. 私の好きを見つけるきっかけとなった授業は2年生で受講した「素材と表現」という授業です。造形表現学科では様々な美術の分野を基礎から学ぶことができます。1年生で表現についての基礎を学び、2年生になると分野ごとの授業を一通り履修します。
実際の授業では、私自身初めての経験ばかりであり、とても新しい発見が多く楽しかったです。私は特に陶芸の授業で粘土を触ることがとても楽しいと感じ、そこから陶芸を中心として履修を行いました。

Q2.実習授業やプロジェクトの魅力は?

A2. 造形表現学科では学年が上がるにつれ、専門分野が増え、多くの授業が実習授業になります。自分が面白いと思う授業を履修でき、どんどんと自分自身の技術や表現の幅が目に見えて伸びるので、自分自身の成長を大きく感じることができるのが魅力だと思います。
また、年に一度アートキャンプを造形表現学科では行なっています。2日にわたって様々な美術の分野から出展がなされ学科一体となり作り上げるアートキャンプは多くの学生が楽しみにしている取り組みです。アートキャンプに参加すると、先輩や先生とも親しくなれて人脈も広がります。

Q3.サポートしてくれた先生はどんな人?

A3. 造形表現学科の先生方はとても優しいです。様々な先生方が私の学生生活をサポートしてくださいました。授業や作品の相談についてはとても真剣に、一緒になって考えてくださいます。自分の「こんな作品を制作したい」という思いを伝えると、先生も様々なアイデアや技法をレクチャーしてくださるので、より自分の理想の作品が出来上がります。
普段の学校生活もアットホームな雰囲気で、先生との距離がとても近いです。猫好きな先生が造形表現学科には多く、たわいもない話でいつも盛り上がります。

Q4.家政大の"学び" を活かすには?

A4. 造形表現学科の1番の魅力は様々な美術の分野について学ぶことが出来ることだと思います。だから、1,2年生のときは、ちょっと大変でも色々な分野の科目をとっておくといいとおもいます。様々な分野について学び、知識や技術を得ることによって、卒業してからも様々な職種に就くことができると思います。
自分自身のやってみたいと思ったことが実現できる場所であると思うので、やってみたい事を、ここでの学びを生かし更に追求しても良いのではないのでしょうか?その際には、他の授業で学んだ幅広い知識なども生きてくると思います。

造形表現学科 U.C.さん

家政大は「”好き”を”強み”に変えられる場所」です。

Q1.自分の「好き」を見つけるきっかけとなった授業は?

A1. 造形表現学科の授業は学年が上がるごとに専門性が増していきます。その中で私の好きを見つけるきっかけとなった授業は、3年生で受講した「映像表現A(写真メディア)」です。1、2年生の頃に学んだ基礎を活かすことの出来る授業で、より深く学ぶきっかけでもありました。
授業では専門的な課題に取り組み、密度のある学びと経験を得ることが出来ます。また、3年生からは選択科目が多いため、同じ授業を取っている友達の作品に触発されながら多様な角度で映像表現と向き合いたいと思いました。

Q2.実習授業やプロジェクトの魅力は?

A2. 1年生の授業では表現を学ぶために「まずやってみる」という姿勢を大切にしていました。2年生で基礎を学ぶ際は実践しながら進めることが出来るので、とても分かりやすかったです。こうした学習が出来ることは実習授業の魅力であり、自分の成長がわかる機会にもなると思います。
更に、造形表現学科には自由なアートに触れる場として独自のアートイベント「アートキャンプ」があります。授業や課題では出来ない表現を学年関係なく参加者全員で創り上げる事が出来るので、様々なアートや考え方に出会えます。

Q3.サポートしてくれた先生はどんな人?

A3. 造形表現学科の先生方は、先生であると同時にアーティストやキュレーターです。課題や課外学習に対する取り組み方だけでなく、個人的な作品制作についてもアドバイスをしてくださります。学科内では先生と生徒の距離も近く、お昼をご一緒させて頂くような機会もありました。
また、学科の実習室がある7号館1階には「ナナイチギャラリー」というスペースがあり、学生が使用出来るギャラリーとなっています。申請により授業以外でも借用することができ、展示の際には多くの先生にご助力頂きました。

Q4.家政大の"学び" を活かすには?

A4. 造形表現学科では様々な分野のアートを学ぶことが出来ます。実習授業だけでなく学芸員資格に繋がる講義や芸術論など、その内容は多岐に渡ります。多くの授業があるからこそ、学年を重ねるごとに主体性を重んじて「自分で選択していくこと」を心がけると良いのではないでしょうか。そのために、「まずはやってみる」という気持ちで様々な表現に触れてみて欲しいです。
家政大で得られる”学び”を活かすには、大学生活で経験を重ねて”好き”を見つけることが大切だと思います。好きなことはいずれ自分の”強み”に繋がるので、将来の可能性の一つになるのではないでしょうか。



社会で活躍する先輩

番組美術制作
株式会社NHKアート勤務

M.Y.さん(平成29年卒業)

好きな美術を基礎から学び、教職や学芸員の資格も取得して将来を熟考した結果、テレビ番組の美術制作へ。美術全体を構成するコーディネーターとして3年目を迎える。

教職や学芸員への道も模索。大学で幅広く学ぶうちに、テレビ番組の美術に関わるという一番の夢が見つかりました。

高校生の頃は将来の夢に悩み、親しんできた美術を学べる大学に行けば何か見つけられるかもと考え、東京家政大学へ。油彩画やデジタルデザイン、陶芸や染色など、さまざまな芸術分野を基礎から学べるほか、教職課程や、学芸員の資格取得の授業もあり、将来の道が広がるのではと思ったのです。大学では「西洋美術史」に興味を持ち、関連する本を読んだり映画を見たり、専門研修「イタリア文化・美術研修」に参加して本物の西洋美術に触れる経験もしました。最終的には、小さい頃から興味のあった舞台やテレビのセットに関わる仕事をメインに就職活動。現在は主に、NHKの番組セットの美術業務に携わっています。デザイナーが描いたセットのデザイン画を形にする仕事で、小道具、電飾、衣裳などの専門会社に発注し、芙術全体を構成していく、コーディネーターとして効率よく物事を進める役割を担っています。
授業で学んだデザインソフトの使い方はPC業務に直結していますし、作品制作に懸命に取り組んだ時間など、充実した大学生活の全てが今につながっています。何もないスタジオにセットが組み立てられていくまでの工程はおもしろく、出米上がったときにはやりがいを感じます。今後もセットに関する知識を増やし、向上心を持ちながら、満足できる仕事を続けていけたらと思っています。

小学校図工教諭
東京都公立小学校勤務

K.T.さん(平成27年卒業)

勤務して5年目。東京都が行う3年目の若手研修を修了し、理想とする先生像へ近づくために、日々新しい情報を吸収し、何事にも前向きにチャレンジしたいと考えている。

楽しむことで、子どもが思いがけない発見をしてくれる。“気付き"が次の活力につながっていると感じています。

高校では合唱部に所属し、ステージ背景や小道具も作っていました。それを見た顧問の先生に「造形で表現することが向いているね」と言っていただいたことが、造形表現学科を選んだきっかけです。絵画や陶芸など輻広い分野を学び、自分のやりたい表現方法を見つけるのにぴったりだと考えました。現在、図工専科の教員として、3〜6年生11クラスの授業を担当しています。特に教材研究に力を入れているのですが、索材や大きさなど試行錯誤を繰り返し、自分も子どもも「これなら絶対に楽しい」と思えるものを追求します。準備は大変ですが、授業ではいつも私の想像を超えた新しい発見があり、子どもたちが成長したなと実感できた時はとてもやりがいを感じます。図画エ作は扱う領域が広いので、大学の造形表現学科で学んだ輻広い知識や技術的なスキルが役立っています。また、校外でのアートプロジェクトやボランティア活動でさまざまな価値観の方と関わり、そこで培ったコミュニケーションカがこの仕事に生かせていると思います。"好き"を仕事にできているのは幸せなことです。また、図工専科に限らず小学校の教諭は、産休・育休後も復掃しやすく、将来のビジョンが描きやすい職業だと思います。今後は、家庭も仕事も充実させて、何事にも前向きに挑戦していきたいと考えています。

羊毛フェルト作家
coco coco felt works 主宰

K.A.さん(平成23年卒業)

ネット・出展販売、講師だけでなく、大手出版社発行のカレンダー制作や通販雑誌の手作りキット監修など、活躍の幅が広がる。インスタグラムのフォロワー数は2万人以上。

趣味で始めた作品が、人を笑顔にできることに感動。人とのつながりを大切に、これからも喜びを届け続けたい。

子どもの頃からものづくりが好きだった私は、高校卒業後は美術系に進みたいと考えていたものの、究めたい道が定まらず悩んでいました。そんなとき、担任の先生から東京家政大学を教えていただいたのです。大学在学中は素材や技法、制作上のプロセスなど、多くの表現方法を学ぶことができました。実は就職活動の気分転換に、羊毛フェルトで動物を作り始めたのですが、気付けばその数が結構な凪になっていました。喜んでくれる)がいればと神社などで開備される「てづくりr1T 」で販売すると、ブースの前に人だかりができて衝撃を受けました。多くの方に買っていただき、とてもうれしかったです。卒業後は、アルバイトと並行してブログやネット販売、イベントヘの出展など少しずつ活動を続けました。作品を見てくれた方からウェルカムドールの住文やカルチャーセンターの講師の仕事をいただいたりと、収入も安定してきたので、3年前から羊毛フェルト作家として専念しています。昨年、百貨店に出展した際に出会った陶芸作家さんが出版社に勤めていて、そのご縁でカレンダーの制作に携わることができました。また、通販雑誌の手作りキットの監修を依頼されるなど、新しい仕事にも挑戦しています。これからも人とのつながりを大切に、喜びを届けられる作品を作り続けていきたいです。

手作り雑貨販売
雑貨屋 comaオーナー

M.C.さん(平成26年卒業)

作りたい作品と売れる商品が一致しないことにジレンマもあるが、「お客さまの喜ぶ顔がやりがい」と、お客さまのニーズも考慮した、自分らしい作品づくりに取り組んでいる。

念願かない、都内に雑貨店をオープン。今後は仕事と子育てを両立させていきたい。

就職活動をしながらも「これは自分のやりたいこととは違う」と感じていました。そこで、いったん立ち止まり、自分は何をしたいのかを考えた結果、イベントで自分の作品を買ってもらったときのうれしさ、自分が認められたような感覚を思い出し、自分の作品を販売する仕事に就きたいと思いました。昔からものづくりが好きで、大学では陶芸や金工・ジュエリー制作なども学んでいました。ちょうど実家が所有するビルのテナントに空きがあったので、ものづくりを学んだ経験を生かして雑貨店をオープンすることにしました。店内に置く家具、陳列棚は自分で作るなどして極力経費を節約。商品も自分のアクセサリーに加え、ハンドメイドイベントなどで作家を探し、委託販売という形でそろえていきました。現在は、2ヶ月に1回お店でワークショップも開催しています。開催を待ちわびてくれている人いて、楽しそうに作っている様子を見ると、私もうれしくなってきます。出産し、今は育休中です。仕事に就く前は、子どもができたら仕事は辞めるものと漠然と思っていました。しかし、今の自分にとって仕事は生きがいの一つ。仕事と子ども、どちらかを選択するのではなく、子育ての環境を整え育児と仕事を両立し、このお店からさまざまな場所へ、笑顔になれる商品を届けたいです。