アフリカコートジボワールの女史が来校 本学オープンキャンパスの視察と栄養学部学生と交流しました

 2024年11月に駐日コートジボワール大使が井上俊哉学長を表敬訪問されたことに続き、今回は、コートジボワール在住のナターシャ女史が本学のオープンキャンパスを視察し、栄養学部学生と交流しました。

 今回の訪問は、本学ヒューマンライフ支援センター内野美恵教授がNPO法人 海のくに・日本と協働している、西アフリカの漁業女性を支援する活動「魚のすり身研修プロジェクト」を発端としています。プロジェクトリーダーである白石ユリ子氏は、女性が栄養学を学べる大学をアフリカ全土に設立することをプロジェクトのゴールとしており、アフリカの栄養女子大学構想のモデル校として東京家政大学をコートジボワール政府に紹介しています。

 ナターシャ女史は、魚のすり身研修生の代表として、横浜で開催された「第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)」への出席を兼ねて来日し、東京家政大学の視察と学生との交流を要望されました。
 ナターシャ女史は、博物館にて東京家政大学の建学の精神である女性の「自主自律」は、現代のアフリカ女性にも必要な理念であり、渡邉辰五郎先生の教え子が、日本全国に学校を創立した系譜を目の当たりにし、自身も「魚のすり身研修プロジェクト」で学んだ技能を女性の仕事とするべく、すり身研修をアフリカ全土に広めたいとの志を抱かれていました。その後、栄養学部模擬授業に参加し、博物館、図書館、グローバル教育センターを見学、学食にて、本学学生とマリンフーズ株式会社との産学連携商品「レモン香る3種の海鮮ポキ」の試食に舌鼓を打たれました。

 視察を通じて、学生とも意気投合したところで、栄養学部学生4名との交流会がスタートしました。学生は各々、栄養学を学ぶ動機と東京家政大学の魅力について発表し、その後ナターシャ女史と白石氏に多様な質問をしました。「日本の女性とアフリカの女性の違いは何か」との質問に対して、「日本の方が教育や経済面ではるかに恵まれた環境にあるけれど、アフリカの女性は、貧しくとも本当の幸せを知っています。本当の幸せとは自分軸で自己を表現すること。日本人はどうしても他者の目線でどう思われるかを優先してお洋服や行動を決めがちだけれど、アフリカの女性は字が読めない書けないとしても、自分を表現するために自分のことをよく知っています。アフリカと日本で双方学び合えることが沢山ありますね。」とのナターシャ女史、白石氏の回答を受け、学生一同、目を輝かせていました。

 TICAD9で採択された横浜宣言では、若者、女性、障がい者のエンパワーメントに焦点を当て、人間中心の保健、教育、社会サービスへのアクセスを拡大する取り組みを推進すると謳われました。女性が安心安全な環境で大らかに学べる東京家政大学の学風が、アフリカの女子教育の基盤となる日が来るかもしれません。

 上記については、NHK番組制作会社による映像取材もありました。


栄養学部模擬授業に参加
博物館の見学
図書館の見学
学生食堂にて
栄養学部学生との交流会
集合写真
   
     
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