常設展
本学園の歴史に関する展示や、収蔵品を中心としたテーマ展示を行っています。
常設展 ① 学園の歴史
学園の歴史と創設者
本学の基礎を築いた校祖 渡邉辰五郎と大学開学当初の学長 青木誠四郎の業績、また二人が掲げた建学の精神 「自主自律」、生活信条 「愛情・勤勉・聡明」 を併せてご紹介します。
重要有形民俗文化財
渡辺学園裁縫雛形 コレクション
当館では、現在約5000点の裁縫雛形を所蔵しており、うち2290点が教科書や製作用具61点とともに、平成12年12月27日に国の重要有形民俗文化財に指定されました。
裁縫雛形は、明治から昭和にかけて、本学の教育課程の中で製作された衣服や生活用品等のミニチュアです。校祖 渡邉辰五郎が考案した裁縫教授法のひとつで、布地と時間が節約できる画期的な方法として好評を得ました。
当館で所蔵する裁縫雛形の大半は、卒業生やそのご家族の方からの寄贈品です。現在も毎年のようにご寄贈いただき、コレクションは質・量ともにますますの充実を見せています。本学の歴史だけでなく、近代の女子教育や服飾文化を知る資料としても、他に類をみないコレクションとして注目されます。
このコーナーでは、和装、洋装、有職類、生活用品の裁縫雛形を約80点展示しています。
常設展で上映している動画をYouTubeで公開しています。
裁縫雛形を通じて、渡邉辰五郎の教えや工夫、女子教育にかけた思いをご紹介します。
渡辺学園の歩み
本学「学校法人渡辺学園」は、明治14年、渡邉辰五郎が本郷区湯島の地に開設した私塾「和洋裁縫伝習所」としてはじまりました。
このコーナーでは、学園設立時から現在に至るまで、伝統ある本学の歩みの一部をご紹介します。
常設展 ② コレクション展示
Vence フレネ学校の児童画‐造形表現と人間形成‐
「Vence フレネ学校の児童画‐造形表現と人間形成‐」 詳しくはこちら
展示期間 :2023年9月15日(金)~2024年1月22日(月)(予定)
本展では、フレネ教育の実践の地であるフランス・ヴァンスのフレネ学校において、1950~1980年代に描かれた絵画作品を中心にご紹介します。
フレネ教育は、セレスタン・フレネ(1896~1966)が提唱し、妻エリーズとともに実践した教育法で、「現代学校運動」の名で世界に広まりました。その教育の特徴は、子どもを主体とし、「自由作文」や造形活動といったさまざまな「手仕事」の実践をとおして、子どもの自発的成長を促すことです。
安心して自己表現できる環境で描かれた作品は、作者である子ども自身の伝えたいこと、描きたいこと、語りたいことであふれています。
画面を埋め尽くす色とかたち。子どもたちの自由な表現をお楽しみください。
*通常のコレクション展示では、当館の収蔵品を紹介していますが、本展ではフレネ教育研究会のご協力により、本学結城研究室において保管されてきた同会が所蔵する作品を紹介します。