2024年 常設展「日本の食 -発酵-」
近年、健康への関心が高まる中で、健康効果への期待や手軽さから大きな注目を集めているのが発酵食品です。
一般的に「発酵」とは、食品などの有機物が、麹菌(こうじきん)や酢酸菌(さくさんきん)などの微生物や、酵素の働きによって旨味を増したり、保存性や風味が向上したりするなど、人間にとって有益なものへと変化することをいいます。この働きにより、日本の食に欠かせない酢や味噌、醤油などの調味料が生まれ、漬物や納豆などの発酵食品も生まれました。
本展では、和食を支える伝統的な発酵食品と、それらを使用した郷土料理を、食品サンプルや写真とともに展示します。また、発酵を活用した染色技法である、藍染めや紅花染めについても紹介します。本展を通し、日本人の生活の身近にある発酵について、興味や関心を深めていただければ幸いです。
文化庁事業の「食文化ミュージアム」に、食文化への学びと体験を提供する施設として当館が認定されています。
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