栄養科

 

社会人入試

食物と栄養は健康に生きることの根源です。
それに気づいた私は、SEから栄養士、さらに栄養教諭への転身を決めました。

栄養教諭[短大栄養科 卒業生]

PROFILE

4年制大学の情報工学科で学ぶ。卒業後、IT企業でシステムエンジニアとして勤務するが、栄養士を目指して東京家政大学短期大学栄養科に入学。栄養士、フードスペシャリスト、中学校教諭2種(家庭、保険)、栄養教諭2種を取得。

不健康な人を食で直したいと思い栄養士を目指して再スタート

高校生の頃、IT業界が成長していた時期だったこともあり、私も将来その道に進もうと思い、4年制大学の情報工学科へ進学しました。大学ではコンピュータの動作理論や電子回路、プログラミングなどを学び、卒業後は情報工学で学んだ専門性を生かして、システムエンジニア(SE)として働きました。企業の情報システム部門に勤務し、社内の業務が円滑に進むよう、さまざまなシステムの開発を担当しました。SEとして経験を積むうちに、自分の将来像、自分が今後進むべき道を考え始めるようになりました。ビジネスに関連する分野で大学院へ進み、キャリアアップを目指すことも検討しました。しかしその一方で、IT業界には不健康な人が多いことが気になっていました。私は料理や食べることに興味があったので、自分も含めて、そうした不健康な人々が健康に過ごすためには、食の分野で何かできるのではないかと考え、最終的に栄養士を目指すことにしました。

授業は驚きと感動の連続興味深く視野も広がった

家政大学の短期大学部は、4年制大学と同じキャンパスにあり、しかも先生方も同じということで、専門性の高い栄養学の授業を受けることができるのではないかと考えたのが、志望理由です。ただ、社会人入試の受験対策には苦労しました。とくに、小論文がたいへんで、普段パソコンしか使っていない私は文字を手で書くことに慣れておらず、練習の途中で手が動かなくなったりもしました。それでもがんばって続け、入試直前には毎日1本ずつ小論文を書いて、無事に合格することができました。大学の授業は、まったく新しい分野ということもあり、毎日が驚きと感動の連続です。さまざまな授業を受けるなかで、同じテーマでも先生によって角度の違ったとらえ方、教え方があることが興味深かったです。進路についても変化し、入学前には栄養士になることが目的でしたが、中学校の教職課程を履修してみて、児童・生徒たちに指導することにも関心が広がっていきました。

栄養教諭として、児童・生徒たちに栄養と健康について教えたい

また、大学の授業で忘れられないのが、数多くの実験です。食物は体に入ってさまざまな反応・変化を遂げて、栄養として吸収されたり排出されたりします。その原理を実験で学ぶことで、より深く、より理論的に栄養というものをとらえることができます。なかには「マウスの解剖」という授業もあり、最初はちょっと抵抗がありました。しかし生命をいただいて勉強させてもらっているということを忘れずに、授業に臨みました。いまも、その授業で学んだことは忘れずに、他の授業を学ぶベースになっています。現在の目標は、栄養教諭として中学校の生徒たちに「栄養と健康」について教えていくことです。子どものうちから自分の健康について考えたり、自分のライフスタイルについて考えたりすることができるよう、サポートできたらと考えています。