付録 用語集

 

付録 用語集

第一約束期間

「マイナス6%」ということばをよく耳にしますが、何を削減するのか、何に対して6%なのか、いつまでに削減するかについてご存じですか?
京都議定書の締約国は温室効果ガス総排出量を削減する義務を負います。日本は、2008~2012年の5年間にCO2(二酸化炭素)やCH4(メタン)などの6種類の温室効果ガスの平均排出量を、1990年の排出量に対して6%削減する、という目標が割り当てられています(3種のガスについては1995年に対して6%)。この2008~2012年の5年間を「First Commitment Period(第一約束期間)」と呼びます。

エネルギー消費原単位

エネルギー消費原単位とは、エネルギー使用量を、エネルギー消費と相関性の高い数量で除した値で、エネルギー消費が効率的に行われているか比較するための基本的な単位です。省エネルギー法では、このエネルギー消費原単位を毎年1%削減することが求められます。
エネルギー消費原単位を削減の目標として採用する理由は、もし単純に「エネルギー使用量を1%削減する」という目標にすると、たとえば生産量が10%増えた場合でも1%エネルギーを削減する必要があり過大な目標になってしまいます。逆に、生産量が10%減っている場合は、使用するエネルギー量は10%削減できる可能性があります。したがって、省エネルギー法では、単にエネルギー使用量そのものではなく、エネルギー消費原単位を毎年1%削減するという規定になっています。

電気・ガス・石油類などを、
熱量や原油に換算して合算した値

エネルギー使用量


エネルギー消費と
相関性の高い数量

生産数量・延べ床面積・入場者数などの数値

フードマイレージ

日本の食糧の多くは輸入品で、船や飛行機で多くの化石燃料を使って、外国からはるばる運ばれてきます。
フードマイレージは輸入食糧の総重量×輸送距離を掛け合わせたもので、食料の生産地が遠いほど、二酸化炭素の排出量が多くなるため、フードマイレージが大きい=食料の消費が環境に対して大きな負荷を与えている、ということになります。