エジンバラネイピア大学 環境保全&英語研修

 
2023年度 スコットランドエジンバラネイピア大学環境保全&英語研修
Environmental Conservation and English Programme at Edinburgh Napier University 2023
再生可能エネルギーやネット・ゼロのエネルギーシステムの分野において
世界をリードするスコットランドで環境保全について学ぶ課題解決型プログラム
研修目的
▶︎環境保全に関する様々な取り組みを理解し日々の生活で生かせるようにする。      
▶︎イギリス・スコットランドにおける自然環境保全について実際の現場を見て体験する。      
▶︎現地の人々と触れ合い、英語によるコミュニケーションの楽しさを知る。
研修内容
■環境保全研修
①エディンバラオールドタウン(エディンバラフェスティバル)散策
②ハイランド地方で水力発電所、サケの魚梯見学
③スコッチウイスキ ー蒸留所見学
④世界最大の風力発電所見学
⑤リース川保全トラスト訪問(川や野生動物などの保全活動)
⑥コミュニティでのボランティア活動
⑦エジンバラネイピア大学教授による環境保全に関する特別講義

■英語研修 (全18時間) スコットランドの環境資源に関する英語でのケーススタディ

■文化体験 スコットランド国立博物館見学、ケリーダンス(Ceilidh)体験、ミリタリータトゥー見学
研修期間 2023年8月6日(日)~ 8月22日(火)17 日間
募集期間 2023年4月24日(月)~5月8日(月)
<特徴1>事前研修

◉学科の先生方による環境課題にかかわる集中講座
・日本での取り組みやスコットランドの地域性、地球課題について
事前に学びを深めることで現地での理解や学びの楽しさにつなげています
・短期のプログラムになりますので活動内容を事前に本学で学ぶことで
環境課題における基礎知識をつけ<学びの効率化>につなげています



◉英語に慣れる
・日常会話とは異なる現地で耳にする環境に関する英語を事前におさらい
・環境問題の中でもどんなことに興味を持ち、何を現地で得たいか、 現地のプログラム関係者へ送る自己紹介動画と2日目に行うグループプレゼンテーションを
英語で作成する中で<ツール>としての英語に慣れていきます






<特徴2>現地研修(フィールドワーク)

◉「気づき」「楽しさ」「感動」にこだわったプログラム
学生それぞれが関心を持つ地球課題に対しグループを作成
①課題解決
 ⇅
②情報収集・分析
 ⇅
③実行・実践
 ⇅
④成果発表&アセスメント(評価)
①〜④を正解のない課題を通して日本の取り組みと比較しながら問題解決のアプローチを学びました。 当該学科の学生でなくても協働しながら現地研修を持つことができました。
Group A: Wind Power 風力発電
GroupB:Renewable Energy 再生可能エネルギー
GroupC:Water Pollution 水質汚染
GroupD:Waste Disposal/pollution 廃棄物汚染
ENUキャンパスでのケーススタディや現地視察をすることをバランスよく取り入れることで「気づき」「楽しさ」「感動」をもたらすプログラムが展開されています。

<特徴3>現地研修(英語クラス+文化体験)

◉地域コミュニティと伝統文化を体感する
 都市部の環境基盤の脆弱化や地域コミュニティの希薄化など環境課題として
取り上げたとき、魅力あふれる地域が形成されることがとても重要となってきます。
 エジンバラはスコットランド政府や慈善団体が支える取り組みがたくさんあります。
・教育や健康、福祉、地域活性化の役割を担うコミュニティダンスとして
スコットランドで日常的に老若男女が賑やかに楽しむケーリーダンス(Ceilidh)を体験
・コミュニティアーツの意味合いもある地域・企業・ボランティアなどを巻き込んでの 毎年夏に行われる芸術祭(Fringe)での舞台芸術の鑑賞
以上、インタラクティブな活動を通して単なる観光ではなく、
グローバルに文化資源の付加価値をつけていく取り組みを 体感することができました。
一方で、英語クラスでは、わからない言葉が1つあるだけでも、 その瞬間に「楽しさ」を感じられなくなったりするところを 事前に知ることで安心してより充実した二週間を過ごせるよう構成されています。

滞在方法と生活

全期間 学生寮、自炊
※交通費は無料になるバスカードが提供されます。

応募方法

応募に必要な提出書類はmanaba>グローバル教育センター(登録キー:8049489)
[コンテンツ]海外研修プログラム>【研修申し込みに必要な書類】
➡➡こちら (在校生限定)





<学科海外研修担当者よりこの研修への参加を考えているのみなさんへ>


東京家政大学家政学部環境共生学科 教授 池田 壽文
From Professor Hisafumi Ikeda
Dept. of Environment Education, Tokyo Kasei University


1)この研修でなにを学んでほしいですか。 Expectations for learning in this program

 

この研修では、①語学力を高めることと②Global Citizen(グローバルシティズン)として持続可能な社会づくりを自分事と考え、地球環境課題への取り組みを海外で体験すること、この二つについての学びを深くしてほしいと思っています。また、海外に出て様々な体験をすることで、今までは気づかなかった日本の良さを発見できると思います。交通機関、上下水道、ごみ処理・・・挙げたらきりがありませんが、そんなの当たり前と感じていた事柄が世界の常識でなかったりするのです。そのギャップを通して、日本の良さを知り、さらには自分の存在価値を発見することでしょう。それとともに世界との向き合い方に関心を持ってもらえると大変嬉しいです。

2)エジンバラネイピア大学での研修体験について教えてください。 Experience of learning at Edinburgh Napier University

イギリス北部、スコットランドにあるエジンバラネピア大学での研修で、大学寮に2週間滞在しました。午後に環境保全研修が組まれていて、午前中はそれに特化した英語研修を実施しました。研修中には、①食品リサイクルと低所得者層の支援を組み合わせた慈善活動の仕組み(Whale Arts)、②スコットランドの民間需要100%をカバーする風力発電とグリーン水素の仕組み(Whitelee Windfarm)や③サケがダム下流から上流の湖まで行けるように作られたダムう回水路(Salmon Ladder)などを見学しました。
また、街全体が世界遺産であるエジンバラでは研修期間中にFringeという世界最大の芸術祭や世界最古の軍楽隊パレードMillitary Tattooなどが開催されていて、さらに、郊外に出るとハリーポッターのロケ地Glenfinnan Viaductがあるなど、異文化体験にも事欠きませんでした。

<現地研修担当者より東京家政大学のみなさんへ>


From Mrs. April Tsai
Programme Coordinator, English for Academic Purposes (EAP)
Edinburgh Napier University


1)What's your impression of Tokyo Kasei University students who participated in this programme?
 このプログラムに参加した東京家政大学の学生の印象はどうでしたか?

My first impression of the students in 2023 was at the airport on their arrival. Although the students were tired from the long flights, they were still very energetic and polite. The excitement was in the air. Some students whose English were more advanced would come forward and ask questions about the trip straightaway, the others who were little shy or less confident in using English would still try to communicate with facial expressions and simple words, which was nice.
As the course progressed, students seemed to settle down and gain more confidence. I enjoyed chatting with them about their observations in Scotland and find out what they liked and disliked. Overall, everyone was focused, curious and engaged throughout the course, paying attention to lots of details, which I believe was the key factor to make the course such a success.

2023年度の学生たちに対する私の第一印象は、到着した空港でのことです。学生たちは長時間のフライトで疲れていましたが、それでもとても元気で礼儀正しく、ワクワクしているのがわかりました。英語を話せる学生の中には、すぐに前に出てきて行程について質問してくる子もいる一方で、少し恥ずかしがり屋だったり、英語に自信がなかったりする学生もいましたが、それでも表情や簡単な単語でコミュニケーションをとろうとしていたのは好感が持てました。
研修が進むにつれて学生たちは落ち着いてきて、自信をつけていくようでした。学生たちとスコットランドでの見てきたことや気づいたことについて話したり、学生たちの好き嫌いを探ったりするのが楽しかったです。全体的に、学生全員が2週間を通して集中し、好奇心旺盛で、細部にまで興味を示していたからこそ、この研修が成功したのではないかと思います

2) What are key aspects of this programme for the students who want to learn environmental conservation in Scotland/UK?
 イギリス、スコットランドで環境保全を学びたい学生にとってこのプログラムの重要なポイントはどんなことでしょうか?

There are 3 key aspects of the programme: to study on campus, to participate in activities supporting the balance of ecosystem in urban life in Edinburgh, and to witness the preservation of wildlife in Scotland and the utilisation of renewable energy.
In classes on campus, students learn the iconic case studies of Scotland’s successful stories about environmental conversation and key vocabularies. This helps students to learn the key events, prepare ahead of each off-campus activities, and improve overall English communication skills. The course is supported by a number of half-day trips to visit various sites around Edinburgh city. For example, students will learn how animals and natural plantations are protected alongside Water of Leith, a canal across Edinburgh city, frequently used by passengers and cyclists; how a charitable organisation, Whale Arts, created a community garden to encourage residents to grow flowers and vegetables on their own, and to use the fresh produce from the garden for food and art works. Furthermore, there are field trips for students to have an immersive experience to witness wildlife preservation by visiting the Salmon Ladder and forests, and the use of renewable energy – wind power.
By combining all learning, hand-on and immersive experience of all three aspects above, students will build up an in-depth knowledge on the environmental subjects in Scotland and hopefully be inspired for their future studies and careers.

このプログラムには、3つの側面があります。キャンパスで学ぶこと、エジンバラの都市生活における生態系のバランスを保全する活動に参加すること、そしてスコットランドの野生生物の保護と再生可能エネルギーの活用を目の当たりにすることです。
キャンパスでの授業では、環境に関する会話や重要な語彙について、スコットランドの成功例を象徴するケーススタディを学びます。これは、学生が重要な出来事を学び、各キャンパス外での活動に先駆けて準備し、全体的な英語コミュニケーション能力を向上させるのに役立ちます。 このプログラムは、エディンバラ市内の様々な場所を訪れる半日フィールドトリップによって構成されています。例えば、エディンバラ市内を横断する運河で、観光客やサイクリストが頻繁に利用するリース川(Water of Leith)沿いで、動物や自然の植林がどのように保護されているのか、慈善団体ホエール・アーツ(Whale Arts)が、住民が自分たちで花や野菜を栽培し、そこで採れた新鮮な農産物を料理やアート作品に利用することを奨励するコミュニティ・ガーデンをどのように作ったのか、などを学びます。さらに、サーモンラダーや森林を訪れ、野生生物の保護や再生可能エネルギーである風力発電の利用を目の当たりにするフィールドトリップもあります。
上記の3つの側面について、探究学習、実地体験、イマーシブ エクスペリエンスを組み合わせることで、学生たちはスコットランドの環境課題に関する深い知識を身につけ、将来の学びやキャリアにつながるインスピレーションを得られたら嬉しいです。

From Mr. Trevor Lord
English instructor of English for Academic Purposes (EAP) Programme
Edinburgh Napier University
1)What's your impression of Tokyo Kasei University students who participated in this programme?
 このプログラムに参加した東京家政大学の学生達の印象はどうでしたか?

It was an absolute pleasure to teach such hard-working and pro-active students on an important and worthy study path! Always friendly, interested, respectful and diligent, they were not only interested to learn about sustainable energy initiatives in Scotland, but also about UK life in general. There were clearly varying levels of English ability, but this was not a problem as they worked together and happily helped each other with course content in classes and on trips. Undoubtedly their enthusiasm for their subject will lead them to rewarding work in the future. I hope the students have as positive and lasting memories of the course as I do, thanks to them. As I said at the farewell session, “this is my job, but these 2 weeks have not seemed like work at all.” I will be delighted to welcome future cohorts.

勤勉で積極的な東京家政大生たちに、重要で意義のある学習パスを教えることができたのは、この上ない喜びでした。常にフレンドリーで勤勉、興味・関心も高く、お互いを敬える研修生たちは、スコットランドの持続可能なエネルギーの取り組みについて学ぶだけでなく、イギリスの生活全般についても興味を持っていました。英語力のレベルには明らかにばらつきがあったものの、授業中や研修先で互いに協力し、研修内容を喜んで助け合っていたので、問題にはなリませんでした。彼らの環境課題に対する熱意が、将来やりがいのある仕事につながっていくことを確信しています。私同様、学生たちもこの研修に対してポシティブな忘れられない思い出を持てますように。修了式で「これは私の仕事ですが、この2週間はまったく仕事とは思えなかった」と私が言ったように、ぜひまた喜んで未来の家政大生たちを迎えたいと思います。

2) What did you pay attention to when you planned the English classes linked to field trips and sustainable energy during the programme?
  英語のクラスのプログラムを計画するに当たってどんな事を気を付けましたか?

Students get more out of field trips with prior knowledge of the destination and topic. Classes were therefore planned to include pre-trip information and related vocabulary, with the additional aim of imbuing a sense of excitement and eagerness to learn more from the trip itself. For example, our trip to a windfarm was preceded by a class about wind power in Scotland in general, then a narrower focus on the windfarm we would visit. Part of a class after the field trip reiterated points that came up during the trip. In addition, an English class in preparation for a guest lecture on the UK’s net zero plan focused on articles related to sub-topics that were to be included in the lecture. In this way the students were more able to follow the content of the lecture.

学生たちは目的地やトピックに関する予備知識があれば、フィールドトリップからより多くのものを得ます。そのため授業では、現地視察前の情報や関連する語彙を盛り込み、さらに現地視察そのものからより多くのことを学ぼうとする意欲とワクワク感を持たせることを目的に計画されています。例えば、風力発電所への視察前には、スコットランドの風力発電全般についての授業が行われ、その後、見学するホワイトリー風力発電所に焦点を絞った授業が行われました。フィールドトリップ後の授業の一部では、視察中に出てきたポイントを再度説明しました。さらに、英国のネット・ゼロ計画に関するゲストレクチャーに備えた英語の授業では、講義で取り上げるサブトピックに関連する記事に焦点を当てました。こうすることで、学生たちは講義の内容についていけるようになりました。

研修体験談〜My Story~環境教育学科2年(研修時)M.M.さん
『私にとってかけがえのない時間』

私は、研修に参加して多くの学び・経験を得ることができた2週間だったと感じました。出国前は、楽しみと不安が交錯するような感情でしたが、帰国後には、楽しかった・行ってよかったという感情がとても強かったです。英語に苦手意識がありましたが、英語と向き合う時間が長いこの研修では、エジンバラネイピア大学の先生や仲間とたくさんの事を学びながら、一緒に英語に向き合って困ったときや不明点があったときは優しく助けてくれました。カリキュラムでは、午前には環境保全や取り組みに関する授業を行い、午後には午前に学習した内容を活かして実際に体験や施設に行って身近に感じることができる構成になっていました。日本とは違った環境保全を実際に体験し、カリキュラムだけではなく生活の中で文化の違いや生活面の観点からの違いにも驚いた部分がありました。また、英語や環境保全だけではなく、寮生活という共同生活で先輩方との交流できたことや生活力を身につけることが出来た貴重な機会でした。研修に参加して出会えた仲間や環境保全についてより深い知識・経験の獲得、エジンバラネイピア大学で過ごしたこの2週間は、私にとってかけがえのない時間でした。

研修体験談〜My Story~環境教育学科4年(研修時)N.K.さん
『日本とスコットランドの違いにたくさんの驚き』

私は初めて海外に行くので、不安と楽しみが入り交じっていました。 日本とスコットランドの違いにたくさんの驚きがありました。特に違いを感じたのは、水が違うことです。日本では水道水が飲めますが、スコットランドではキッチンの水を沸騰させてからではないと飲めないと言われました。そのため、ミネラルウォーターを買わないといけないため、日本の水道水の安全性や質は、非常に高いのだと感じました。 今回の研修で1番印象深かったのは、スコットランド伝統文化が結集したミリタリータトゥー(Military Tattoo)です。 ミリタリータトゥーとは、イギリスで最も古い城の1つ、エディンバラ城のエスプラナード広場で毎年8月に行われる夏の大イベントです。伝統衣装を着たスコットランド軍に属する音楽隊のパレードや、華やかなショーが展開されます。興味深い理由として、演奏だけではなく、子供や女性による愛らしいダンスや、火花を放ちながら駆け巡るなショー、城全体をスクリーンにしたプロジェクションマッピングや打ち上げ花火など、地域の活力と魅力を高める街づくりの1つとしてたくさんの見どころがありました。今回の海外研修で、自分の言語能力を把握出来たので英語の勉強を続けて、いつの日かまたもう一度来たいと思っています!