栄養学科

カリキュラム・実習

 

カリキュラム・実習


主な授業紹介

授業紹介
栄養指導論 個人や集団に必要な栄養指導のための知識と方法を学びます。

健康の維持・増進と疾病の予防や治療など、人々のQOL向上のために食行動の変容をめざして健康人、傷病者など
すべての人々を対象としたライフステージ・ライフサイクル別に、あるいは地域、学校、職場、医療、福祉施設等において、
栄養士が行う食生活、食行動、食環境などに関する栄養指導の知識と方法について学びます。

栄養指導論は、公衆栄養学や応用栄養学などと関連をもち、教育的手段により、栄養や食生活改善のため、
行動科学の理論を学び栄養指導に応用して使えるようにすることを目標とします。
また、栄養マネジメントサイクルを学ぶことで、栄養指導の計画立案や栄養指導の実施、評価ができるようになります。
ライフステージ・ライフスタイル別の栄養指導が行えるように、栄養カウンセリングや教材作成、学習形態の種類などについても学び、
栄養指導の実践に役立たせます。

応用調理学実習

調理の応用力を養い給食運営に必要な知識・技術を修得します。

「調理」とは、食品を衛生上安全に扱い、消化や吸収を良くし、栄養効率を高め、おいしく、食べやすい食べ物を創作することです。
この授業では、調理学の講義および基礎調理学実習で修得した知識や技術を生かして、実習を行います。
日本料理だけでなく、西洋料理や中国料理などもとり入れて、献立に幅をもたせ、毎回一食分の献立になるようにしていきます。
献立の立て方、食品の組み合わせ方、盛り付け方を修得し、最後に仕上げ実習として、自分たちで考えた自由献立の作成と実習を行います。

また、毎回の授業の中で、歴史的背景、食事文化を含めてそれぞれの料理の特徴を比較しながら、
調理器具、食器、特殊食品、調味料、香辛料、供卓方法、テーブルマナー等についても学んでいきます。
授業を通して調理の応用力を養うことで、給食運営に必要な知識と技術の向上を目指します。

食品加工学実習

缶詰やジャムなどのさまざまな食品加工を体験します。

野菜を塩漬けにすると保存性が高まるだけでなく、漬物としてのおいしさが加わります。
牛乳に乳酸菌を加えたり酵素を作用させることにより、発酵乳製品やチーズを作ることができます。

また、缶詰やレトルト食品のように加熱殺菌により食品を長期間保存することが可能となります。
このように、食品加工は、浸漬、発酵、加熱、乾燥などの加工技術を駆使することにより、
食品に対して栄養性、安全性、保存性、嗜好性、輸送性等を付与するものです。
「食品加工学」「食品学」等で学んだ基礎知識に基づき、ジャムやマーマレード、魚味付け缶詰、バター、うどんなどの
各種加工食品を自ら実際に製造する体験を通して、加工原理やその科学的意義に対する理解を深めていきます。

給食管理実習

給食の調理・運営の実習を通して実践力を養います。

給食経営管理実習室で、グループごとに、大量調理としての献立作成、発注、作業計画、調理、盛り付けなどを行います。
衛生管理を始めとし、提供料理に対する食生活指導の実際まで行う「給食PDCAサイクル」の実践科目です。


学外実習

スケジュール

資格名 実習名 時期・期間
栄養士 栄養士実習 大学4年次 1週間

下記いずれかで実施
● 病院・福祉施設実習(5~11月)
● 事業所実習(5~7月)
中学校・高等学校教諭
一種免許状(家庭)
教育実習 大学4年次 3~4週間(高等学校のみの場合:2週間)
※実習校の指定する期間に行われる。
栄養教諭
二種免許状(※)
栄養教諭教育実習 大学4年次 1週間(4~7月)
※実習校の指定する期間に行われる。
(※)他学科の科目を履修することで、栄養教諭二種免許状を取得することが可能です。

私の実習体験談

栄養士実習

F.Y.さん
家政学部 栄養学科 栄養学専攻卒業 [味の素株式会社]

就職先が決まってから病院での栄養士実習に参加し、献立作成、大量調理、栄養指導業務について学びました。
限られた予算・栄養制限・時間の中で、管理栄養士・調理師・スタッフが一体となってより良い食事を提供するための献立作成や調理が行われていることがわかりました。患者さんへの実際の栄養指導を見学した際には、食事状況をカウンセリングからうまく聞き出す工夫や、視覚資料を使って食事を改善するアドバイスがされていました。自分が病院や委託給食会社に営業を行うとしたらどんな提案ができるのか、将来の仕事について考える良い機会となりました。


栄養士実習

T.M.さん
家政学部 栄養学科 栄養学専攻卒業 [日本生命保険相互会社勤務]

栄養士の資格取得のため、1日に400 食を提供する事業所で、1週間の実習を行いました。
調理や配食、献立作成などに挑戦しましたが、食材費用を予算内に収めたり、実際に食事を口にする方たちの嗜好を考えたりしなければならない点に、むずかしさを感じました。作り置きができないため、食材の細かい発注作業が必要だったり、飽きがこないようにメニューを工夫したりするというスキルは、教科書では学べず、現場でしか吸収できません。
栄養士として働くのに必要な能力を磨くことができ、貴重な経験が積めた1週間でした。


学外との連携

■ 病院

戸田中央総合病院、自衛隊中央病院、国家公務員共済組合連合会 三宿病院、春日部中央総合病院 等

■ 高齢者施設・保育所

社会福祉法人浴風会特別養護老人ホーム南陽園、社会福祉法人永寿荘扇の森、社会福祉法人不二健育会特別養護老人ホームケアポート板橋、
サンフラワー・A株式会社関係施設、社会福祉法人緑伸会加賀保育園、豊川保育園 等

■ 事業所

陸上自衛隊十条駐屯地、ジャパンウェルネス株式会社関係施設、株式会社グリーンハウス関係施設、東京学校用品株式会社関係施設 等

■ 学校

小学校・中学校・高等学校


産学官連携事業のご紹介

産学官連携事業

ヒューマンライフ支援センターでは地域・企業等と連携した取り組みを数多く実施しています。
レシピ開発・商品開発などのプロジェクトには栄養学を学ぶ学生が多く参加しており、授業では得られない貴重な経験ができる場となっています。