栄養学科

先輩の声

 

先輩の声

先輩に聞く「学び」活用術

~ 家政大だからできる「学び」。「自分の“好き”」の見つけ方を聞いてみよう ~

栄養学科 栄養学専攻 U.H.さん

家政大は「自分の『なりたい自分』に近づける場所」です。

Q1.自分の「好き」を見つけるきっかけとなった授業は?

A1. 「基礎調理学実習」です。授業では、主に基本的な調理操作や衛生管理、献立作成の方法などについて学びました。日本料理だけでなく、様々な国の料理を作る機会もあり、多様な食文化を調理や実際に食べることを通して学ぶことができました。この授業によって、調理の楽しさと食文化の多様性を改めて感じることができ、実生活や栄養学の授業で活用できる知識と技術が身につきました。また調理に関する深い知識と高い技術を身につけた栄養士になりたいと思うようになりました。

Q2.実習授業やプロジェクトの魅力は?

A2. 私が感じる実習授業の魅力は、実践的な技術が身につくところだと思います。座学によって習得した知識が、実習を行うことで内容に対する理解が更に深まり、実践的な活動で応用力が身につきました。また実習授業ではクラスメイトとたくさん関わる機会があるので、クラス全体の仲が深まる機会になりました。実習授業やプロジェクトでのクラスメイト達との交流は、達成感を共に味わうだけでなく、自分自身の向上心を高めるきっかけになりました。

Q3.サポートしてくれた先生はどんな人?

A3. 栄養学科の先生方は、とてもわかりやすく熱心に指導してくださり、親身になって学校生活をサポートしてくださいます。私はこれまでの学校生活を通して、たくさんの先生方にお世話になりました。勉学だけでなく進路に関する相談に対しても、学生の考えを尊重しながら、助言をしていただきました。大学では先生と学生の距離が遠いと思われがちですが、そんなことはなく、先生方の親身なサポートで安心して学校生活を送ることができます。

Q4.家政大の"学び" を活かすには?

A4. 自分の「やってみたい」という気持ちに素直になって行動することが大切だと思います。 東京家政大学には、様々な資格が取得出来たり、プロジェクトやキャリア支援の活動に参加したりする機会が多くあります。私自身、栄養士になるための学習に加えて、教職課程を履修する中で、自分の具体的な将来の目標がみえてきました。いろいろなことに挑戦できる東京家政大学の環境は、自分の新しい可能性を見つけることができる場所だと強く感じます。

学科の魅力について

家政学部 栄養学科 栄養学専攻 卒業生

栄養士と並行して、教員免許、食品衛生監視員・管理者任用資格、HACCP管理者等多くの資格を取ることができるのは家政大栄養学科ならではの魅力であると思います。また、栄養学専攻は国家試験がなく、資格取得のため必要な知識・技能を体得しながらも、自分の興味があることに使える時間が多いです。優れた栄養士になるために大学での学修に力を入れることも、卒業後に目指す進路のため課外活動に力を入れることもできるのではないでしょうか。


私の好きな授業

応用調理学実習

家政学部 栄養学科 栄養学専攻 卒業生

応用調理学実習では、和食・洋食・中華料理のすべての基礎を学びます。調理の技術はもちろん、「なぜこうするのか」「この調理操作にはどんな意味があるのか」など、学問として調理を科学的に学ぶことができました。また、普段ふれる機会の少ない本格的な食材を使うことができたことは、「食」を学ぶ者として貴重な経験になりました。家政大学では、たくさんの資格を取得できます。それだけ授業や課題も多いのですが、同じ目標をもつ仲間がいるので、お互いを励ましあいながら勉強することができました。

家庭科教育法Ⅰ~Ⅳ

M.I.さん
家政学部 栄養学科 栄養学専攻卒業 [高等学校教諭(家庭科)]

家庭科教育法「Ⅰ」と「Ⅱ」では、家庭科教育の歴史から戦後の教育法の内容、さらにその背景にあるジェンダー論(性、性の自己認識)など、幅広い内容を学びました。また「Ⅲ」では、学習指導計画を立案し、実際にグループ活動として模擬授業を展開し、その授業批判を行いました。さらに「Ⅳ」では、各自が家庭科教育のあり方について演習を行い、課題へのアプローチや探求結果について発表しました。4年間にわたる授業を通じて、家庭科教育に関する自分なりの考えをもつことができたと思います。

食品加工学実習

M.S.さん
家政学部 栄養学科 栄養学専攻卒業 [中学校教諭(家庭科)]

3年次に学んだ「食品加工学」の授業内容の応用として学ぶ「食品加工学実習」では、さまざまな加工食品を作ります。缶詰や納豆、豆腐など、身近な加工食品を作り上げることで、その食品の材料や調味料、製造の工程などを深く理解することができました。現在は、中学校の家庭科教師として働いていますが、子どもたちに、スーパーで並んでいる加工食品が「どのように作られているのか」「どんな工夫がなされているのか」を伝えることで、身近な食品に対する彼らの関心が、さらに深まってくれることを願っています。

卒業時アンケートではこんな声も!

食品衛生関連の授業では食中毒や衛生管理についてを学び、知識を得たことで、自分の生活でも今まで以上に気を付ける様になりました。
(加熱をしっかりすることや、保存状態を適切にする等)


食品加工学実習がとても印象に残っています。加工食品を実際に作り、細菌や酵母が食品にどう働きかけるかを目で見て確認できました。
作り方を知ることができて、自分でも、家で作ってみようと思うほど楽しい授業でした。


調理学実習の授業が大好きでした。楽しいだけでなく、教科書には載せきれないような沢山の知識を毎回教えて下さり、発見がとても多かったです。
自分たちのやり方で自由にやらせていただけた場面も多く、自ら問題を解決し、班のみんなと考えながら協力することができました。
私にとってとても大切な経験になりました。


エコ・クッキングに関する授業は栄養士としての知識も活かしつつ、将来性のある取り組みだと感じました。


栄養指導論では親身になって指導して頂きました。発表なども多くあったので、社会人になってからの今後に活きる授業内容でした。


就職活動について

教育実習では指導教諭に相談するなど「生きた情報」を得て自分なりの軸をもって取り組みました。

栄養士 千葉県

就職活動の決め手はリサーチです。私は学校の栄養士になることを目指していたため、教育実習の経験がとても役に立ちました。指導していただいた先生に相談してみれば思いがけない情報が得られる可能性がありますし、自分がどうして学校の栄養職員を目指すのか、客観的に考えるきっかけにもなります。面接では、インターンシップで学んだことや志望動機、栄養士を目指す理由、給食衛生管理の注意点など、幅広く質問されますので、しっかりと簡潔に答えられるようにしておいてください。更に就職活動をとおして、何事もしっかりとした軸をもって取り組むことが大切だと感じました。自分なりに「栄養士としての軸」、「社会人としての軸」を決めて面接のおかげで、一貫性のある受け答えとなり、予想外の質問にもうまく対応できたと思います。就職とは社会に出るためのスタートで、ゴールではありません。就職活動が目的ではないことを意識して、マイペースでがんばってください。

食に関する記事を集めていたことが面接で大きなアピールになりました。

総合職 ケンコーマヨネーズ(株)

就職活動が始まったばかりの頃に少しでも興味のある会社の説明会に参加するようにしていたら、次第に自分にあう会社が見えてきました。また、新聞で関心を持った記事を集めたり、ケンコーマヨネーズが運営する3店舗に足を運んで計10種類を試食し、味の感想や競合他社との比較をまとめたりして準備しました。そのおかげで、面接で「商品開発をするために何かしていることは?」と聞かれた際、準備していたことを強くアピールできました。就職活動は時間の使い方が成功を左右します。私は教育実習があったため、1時間早く起床して自己PRの内容を考えたり、企業研究をしたりする時間にあてました。

産学連携の商品開発プロジェクトの経験が役に立ちました。

味の素株式会社

産学連携の商品開発プロジェクトの経験が役に立ちました。食品メーカーで商品開発がしたいと考えて栄養学科を選び、1年次には災害食・2年次にはパンやたまごレシピの開発に挑みました。商品開発の華やかなイメージとは裏腹に試行錯誤を重ねる泥臭さもあり、自分一人では何も成し得ないということに気づきました。チームで協働することに秘められた可能性や、コツコツ研究するよりも行動して経験値を積みたいという自分の適性を考え、営業を経験してから商品企画に進みたいと思うようになりました。就職活動では、リーダーとして周囲を巻き込んだ積極性、1年時の失敗を2年時に活かしたバイタリティが評価されました。食品業界で活躍するには、単なる知識や技能だけでは不十分です。将来やりたいことに近いことができるチャンスがあれば、積極的にチャレンジしてみてください。


卒業生の声(専門職)

栄養士(学校)

家政学部 栄養学科 栄養学専攻卒業 S.Y. さん

食事は健康に生きるための基本。郷土料理や世界の料理を取り入れ、食への関心を少しでも高めてほしい。


大好きだった給食が栄養の勉強へとつながる

お昼の時間が待ち遠しいほど給食が大好きな子どもで、毎日どんなメニューが出るのか楽しみだったのを覚えています。高校生になると美容に関心をもち始め、「ダイエットに役立つ食べ物は何だろう」「肌や髪をきれいにする栄養素は?」などと、友だちと話していました。大学進学を考えたとき、まず頭に浮かんだのは食や栄養のことです。勉強するなら興味がある分野を学びたいと思い、家政大学栄養学科を志望しました。家政大学は、将来の仕事を見すえた実践的な授業が特長です。「栄養指導実習」では、テーマに沿って献立を考える課題が印象に残っています。たとえば、平均年齢35歳、若い男性が多い会社という設定で社員食堂の献立を考えます。食事する人を想像しながらカロリーや栄養成分を計算し、見た目や味を考慮したメニューを作るのはたいへんでしたが、会社や施設に勤める人に適した献立を考える基礎がしっかり身についたと思います。

食から生徒たちの健康な成長を支えていきたい

仕事をしていてうれしいと感じるのは、給食を通して生徒が食材に興味をもってくれることです。当校では家庭科の実習で「いわしの手開き」をするのですが、初めてさわる生魚に大騒ぎの生徒たちも、自分で一から調理するとおいしそうに食べてくれます。生徒から「レシピを見て家でも作ってみた。おいしかったよ」と言われたり、保護者の給食試食会で「おいしい」と感想をいただいたりすると、やりがいを感じます。しかしその一方で、食に関心をもたない子どもたちが増えていることも事実で、心配しています。以前、ある有名シェフが講演会で、「子どもの頃に食材の味や歯ごたえを覚えると、脳が発達するし感情も豊かになるように思う」と話していました。食べることは、健康に生きるための基本中の基本です。生徒には給食を通してさまざまな食材の味覚、香り、噛み心地を感じてもらいたいと思います。給食が食べることに関心をもつきっかけになるように、これからも献立を工夫し、生徒たちの成長を手助けしていきたいと思っています。

取得した取得資格

  • 栄養士
  • 栄養教諭2種
  • 中学校教諭1種(家庭)
  • 高等学校教諭1種(家庭)
  • 管理栄養士(卒業後)