2008年 企画展「わたしの服・ぼくの服」

 

2008年 企画展「わたしの服・ぼくの服」展示趣旨

展示趣旨

明治の文明開化と共にもたらされた洋服は、はじめ上流階級や特定の職業の人々に限られたものでしたが、大正・昭和にかけて徐々に日本人の衣生活に定着していき、戦後の復興期にほぼ完全に和服にとって代わりました。この洋装化の過程は、和服と洋服がともに暮らしの中で息づいていた時代ととらえることもできるでしょう。

そのなかでも、特に子どもの衣服には、着ごこちや動きやすさが必要とされることから、機能性にとんだ洋服が積極的に取り入れられました。

一方で、子どもの成長を祝う儀式では、特別な意味や願いが込められた伝統的な衣装が受け継がれ、現代でも和装を目にする数少ない機会となっています。

本展では、近代化を反映した子ども服の変化とともに、時代をこえて変わらない、子どもたちの健やかな成長を願う人々の想いを感じていただければと思います。かつてのお気に入りの服やなつかしい服にぜひ会いにきてください。

主な展示品

会場の様子を一部ご紹介します!

祝着

お宮参りや七五三など、子育ての行事とその衣装を展示しています。

蚊帳

昭和30年頃まで夏の必需品でした。
中でくつろぐ 子どもが着ているのは「寝冷え知らず」 、お腹を冷やさないように!

洋服

明治後期~昭和中頃のワンピース
デザインの変化にご注目ください。裁縫雛形も多数展示