ワヤンの実演

 

ワヤンの実演

ワヤンの実演は、平成28年の第8回をもって終了いたしました。

第8回 影絵芝居 ワヤンの実演

開催日 2016年 9月24日(土)
時間 14:00開演 (13:30開場)
開場 東京家政大学120周年記念館1階 多目的ホール
演目 「満月の夜のリムブ」

入場無料・事前申込み不要
当日直接会場へお越しください。
入退場自由・全席自由

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第7回 実演の様子

あらすじ

「食っちゃ寝、食っちゃ寝ばかりでなく、たまにはお前さんのいちばん大切なものを探しに行ったらどうなんだい」、口うるさい母チャンギの半ば出まかせの言葉に、かわいいふとっちょの娘リムブがもののけに憑かれたように、「私にとってこの世でいちばん大切なものは何か」を探すため、ひとりで旅にでます。
彼女は森に入り、トラやワニなどの猛獣に出会い、食べられそうになりますが、彼女が逃げたり戦うなどという気がまったくないのを見て、猛獣たちはむしろ彼女を守ろうとします。つぎには森の怪物夫婦に出会います。怪物たちは猛獣たちにやられ、本来の姿である天界の神に変わります。神は「ここには何もない、南の海に行けば何かあるだろうよ」といいます。
一度、村へ戻ったリムブは母のチャンギといっしょに、青い鳥がとんでいくのを眺めます。母は娘が、この世でいちばん大切なものは何かさがそうと、すごく胸騒ぎしているのを知り、リムブが大人になろうとしているのを感じます。
踊りがはじまります。それはリムブの変身の姿です。リムブはまた一人の少女に変身して、ひとりの少年に近づこうとします。思いが高じて一瞬ヘビにも変身します。
リムブは母やしりあいのスマルおじさんと話しているうちに、やはり、私は南の海へいこう、と決心します。そこには生命の水というものがあるというのです。
リムブはみんなをふりきって、南の大海にむかい、大波のなかへ飛び込みます。はげしい波にほんろうされ、死ぬかと思うのですが、その果てに……。


ワヤンは、ユネスコの世界無形文化遺産にも登録されたインドネシアの芸能で、影絵芝居のワヤン・クリや木偶人形芝居のワヤン・ゴレ、仮面芝居のワヤン・トペンなどがあり、上演スタイルもそれぞれに個性的です。 当館では、平成19年に特別企画展「影と色彩の魅惑 ワヤン」を開催し、日本ワヤン協会主宰である松本亮氏40年かけて収集されてきた膨大なコレクションの一部を皆様にご紹介しました。
また平成20年・26年・27年には、氏が所有するコレクションから、ワヤン人形を中心とした、1,000点を超す資料と1,400冊以上の図書をご寄贈いただきました。
この貴重なワヤンの魅力を皆様に知っていただくため、当館では平成21年より、日本ワヤン協会の協力を得て、インドネシアの影絵芝居ワヤン・クリの実演を行ってきました。

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