児童教育学科

 

カリキュラム・実習

主な授業紹介

発達心理学

発達期ごと、テーマごとに子どもの「発達」を理解します

誕生から死を迎えるまで、人の一生の間に生じる「こころ」と「からだ」の変化を、心理学的に「発達」といいます。そして新生児期から青年期までの発達の流れに沿って、「新生児期/赤ちゃんの能力」「乳児期/親の存在と言語の発達」「幼児期/自我の芽生えと他者との関わり」など、各発達期の特徴を深く理解していくのが、「発達心理学Ⅰ」です。これに対して、発達をさまざまな側面から切り取り、「子どもの発達の連続性」および「発達の研究」について理解を深めていくのが、「発達心理学Ⅱ」です。たとえば、保育者・教育者として接する乳幼児・児童期の子どもを中心に、「身体の発達と運動機能の発達」「記憶の発達」「思考の発達」などのテーマに基づいて講義を行います。

国語科教育演習

模擬授業を通して物語文の指導方法を身につけます

大学での模擬授業は、小学生役の学生に、教師役の学生が小学校での授業を試みる方法です。小学校の教師にとって、クラス全体を上手にまとめていくこと(学級経営)、子ども一人ひとりをよく見て内面をとらえること(子ども理解)などの力も大事ですが、子どもたちによくわかる充実した授業ができることも大事です。国語科教育演習では、そのような授業ができるようになるための基礎・基本を具体的に学んでいきます。模擬授業では一人ひとりの学生が授業計画(指導案)を立て、それに基づいて授業をします。授業後は、授業全体の流れに無理がなかったか、子どもたちへの発問は適切だったか、板書は計画的だったかなどを全員で話し合い、授業力を身につけるようにします。

算数科教育演習

算数の新しい教え方を身につける授業です

小学校の先生になると、1年生から6年生まで毎日国語と算数の授業を行うことになります。算数の年間授業時間数は35週で175時間分と決められているからです。算数が嫌いな人も不得意な人も、先生になったら嫌でも算数を教えなければなりません。答えがひとつだから何とかなるさ、小学校の内容ぐらいは簡単だし、一度やっているから…と考えて授業をすると、算数ぎらいや不得意な子をつくることになります。というのは、正しい答えを求めることだけが算数ではないからです。定義や性質や計算の仕方、公式を憶えることが算数でもありません。自分で考え、その考えたことをみんなに説明し、そのアイディアや筋道の立て方をよりよいものにしていくために話し合うことが、算数の学習なのです。どうですか、いままでの算数とは違うでしょう?この算数科教育演習では、算数をどのように教えるか? と同時に、学生自身が授業の構想を立てたり、指導の流れを考えたり、教材を作ったり、最後には模擬授業を行ったりして新しい算数の教え方(学習の進め方)を身につけるようにします。ひとりでも算数ぎらいや不得意な子をなくすための授業の方法を身につける科目なのです。やってみたいと思いませんか?

理科教育法

子どもたちの大好きな理科の授業力アップを目指します!

理科教育法は、話を聞いている講義形式の受動的な活動だけでなく、実際に子どもたちに指導することを強く意識できるような実技・演習的な場の設定の中で進めていきます。具体的には、学習指導要領の理解や実際の観察・実験に必要な技能の確認、教科書の分析などを受けて、互いに交代で児童役の学生を相手にした模擬授業を行い、授業者や子どもの立場から体験的に授業についての考え方や実際の授業力を身につけるために必要なことを学びます。理科に対して苦手意識をもつ学生が多く、「理科」と聞いただけで不安になる傾向がありますが、小学校における調査では、国語科や算数科よりはるかに多くの子どもが「理科は好き」という意思表示をしています。たとえ初めは苦手意識があっても、学級担任として「先生も理科が好き」という立場で子どもたちの好きな教科を生かした学級経営を行うことは、互いの信頼関係を築くためにも大切なことです。受講する皆さんがこの理科教育法の学びを通じて、理科の授業力アップに向けてスタートを切ることと、「理科好き」になることを大いに期待しています。

音楽基礎Ⅰ・Ⅱ

ピアノや弾き歌いの実技を通して音楽技術を身につけます

小学生や幼児の音楽表現活動や、音楽の授業を行うために必要な音楽技術の基礎を習得する授業です。小学校では歌の指導などの際にピアノで伴奏をすることが多くあります。リズムを取ったり、楽譜を読んだりすることも必要になります。小学校で学習するリズムや音符を理解し、簡単な伴奏をつけて歌うことなどを通して、子どもとともに音楽を楽しむための基礎技能を身につけます。授業は、入学前のピアノ経験により、初心者クラスから上級者クラスまで7〜8人ずつに分かれ、ピアノ室でグループレッスンを行います。音楽科基礎Ⅰでは、リズムを取ることや楽譜を読むことに慣れ、両手で弾けることを目指します。経験者はその進度に応じてピアノ曲を弾き、鍵盤学習の基礎を定着させます。音楽科基礎Ⅱでは、子どもの歌の弾き歌いを行います。コードによる伴奏法と、簡単な伴奏を付けて歌う力を身につけます。コード伴奏は初心者でも確実に習得でき、応用が利きやすいメリットもあります。自分なりの伴奏をつけて弾き歌いができることを目指します。上達のためには日々の練習は欠かせませんが、授業時間以外なら自由に使用できるピアノ練習室も充実しています。熱心に練習に取り組む学生たちに大いに活用されています。

体育基礎実技Ⅰ・Ⅱ

さまざまな種目を体験し運動の楽しさと指導方法を学びます

この授業では、学習指導要領にあるボール運動や表現運動、ニュースポーツなどのさまざまな運動種目を体験します。これらの運動を体験していくことによって、身体運動の楽しさに触れながら、小学校教育における体育科の意義を学び、各運動の指導方法や援助方法、安全な展開の仕方などを身につけていきます。

道徳教育の理論

道徳教育をめぐるさまざまな問題を一緒に考えていきます

道徳教育に対してさまざまな疑問や意見が出されています。例えば、道徳は「正しさ」に関わるもので人それぞれだから学校が教えるべきことではなく家庭が担うものだ、道徳を教えたとしてもそれが身についたかどうかを評価することはできない、など。これらの疑問や意見に、受講生によるグループワークや教室での意見交換を通じて取り組みながら、道徳とは何か、道徳を教えることはできるのか、教えることができるとすればどのように進められるのか、あるいは教える際にはどのような配慮が必要なのか、といった問題を考えていきます。これらの問題を考えていくことによって、道徳が私たちの生活から離れたものではなく、私たちの生活そのものであることに気づくことができるはずです。その結果、道徳教育が、既定の「正しさ」を伝えることではなく、子どもたちと一緒に「正しさ」をつくっていくものであることを理解することにつながっていきます。そうした理解に至ることが本科目の目標です。本科目でこれらの理解が得られた後に、「道徳教育法」という科目において「道徳の時間」の指導方法についての理解を深め、授業の組み立て、教材作成、模擬授業などを行い、道徳教育についての理解とスキルを高めていきます。

英語科教育法Ⅰ・Ⅱ

小学校での英語教育に必要な指導技術を習得します

小学校でも外国語の授業が必修となり、英語教育の指導力のある教員が必要となっています。この授業は、小学校外国語活動に関する基本的な考え方を学び、児童に英語を教える教師が身につけておきたいさまざまな指導技術や、カリキュラムの作成法などを習得することを目的としています。児童の発達段階とその特性について学び、それらに応じたクラスルーム・イングリッシュの使用法、適切な発問方法、視覚教材や具体的事物の提示方法、身体的活動を取り入れた指導法など、日々の授業実践に必要となる指導技術を指導案作成や模擬授業を通して、身につけていきます。

特別支援教育概論

小学校の担任として障害に応じた配慮や支援を行うことのできる資質を身につけます

小学校の担任になると、学級の中のさまざまな障害のある児童の指導に携わることがあり、児童一人ひとりの教育ニーズに応じた適切な支援を行っていく資質が求められます。この授業では、小学校での特別支援教育の実践に触れながら、まず、各障害の特性を理解していきます。そして、学級経営や学級集団の視点から、道徳の模擬授業などを通して、障害理解教育や合理的配慮の在り方の基本を学んでいきます。

教職実践演習(幼・小)

卒業を控えた4年生に教育現場の諸問題に対応した講義・討論・模擬授業・役割演技で教員としての実践力を高めます

テーマとして、「教師の資質と使命」「児童理解とその指導」「学級経営の基本とその実践」「教材研究と学習指導」「小学校教育と人間関係」「幼児教育」「教師としてのキャリアアップ」の7つの分野(テーマ)を設定しています。小グループに編成されたチームで各テーマについて検討し、その成果を学習カルテに記録していきます。各テーマごとに、講義・討論・模擬授業・ワークショップなどを行い、教育現場で想定される事象について、教育方法の検討、問題解決の手法、児童観察の視点等を身につけながら、課題に対応できる教員としての資質を培っていきます。北区教育委員会と連携して、外部講師からも実践的な指導を受けます。教員としての資質能力の向上を図るため、最低限必要な知識・技術の習得を目指すのが「教職実践演習」です。

時間割モデル

○は前期 ●は後期 ★は通年 ◇は1期 ◆は2期 □は3期 ■は4期

○は前期 ●は後期 ★は通年 ◇は1期 ◆は2期 □は3期 ■は4期

1年次

1   ○基礎ゼミⅠ
●介護等体験の研究
○からだとスポーツⅠ
●からだとスポーツⅡ
○障害と教育
●手話に学ぶ
○造形基礎Ⅰ
●造形基礎Ⅱ
 
2 ★英語ⅠB ○教職基礎論
●発達心理学Ⅱ
  ○レクリエーション実践演習
●子どもと児童文学
○音楽科基礎Ⅰ
●音楽科基礎Ⅱ
 
3 ○実践情報活用Ⅰ ○教育概論Ⅰ ○体育と健康
●国語科教育演習
●ジェンダー論に学ぶ ○学校教育心理学  
4   ○発達心理学Ⅰ
●教育概論Ⅱ
★英語ⅠA      
5   ●特別支援教育概論        

2年次

1   ○基礎ゼミⅠ
●介護等体験の研究
○からだとスポーツⅠ
●からだとスポーツⅡ
○障害と教育
●手話に学ぶ
○造形基礎Ⅰ
●造形基礎Ⅱ
 
2 ★英語ⅠB ○教職基礎論
●発達心理学Ⅱ
  ○レクリエーション実践演習
●子どもと児童文学
○音楽科基礎Ⅰ
●音楽科基礎Ⅱ
 
3 ○実践情報活用Ⅰ ○教育概論Ⅰ ○体育と健康
●国語科教育演習
●ジェンダー論に学ぶ ○学校教育心理学  
4   ○発達心理学Ⅰ
●教育概論Ⅱ
★英語ⅠA      
5   ●特別支援教育概論        

3年次

1 ●理科教育演習 ○保育内容の研究(人間関係) ○教育実習(幼)の研究
●教育実習(幼)
●図工科教育法    
2 ●音楽科教育法 ●専門ゼミⅡ ○保育内容の研究(表現B)
●教育実習(小)
     
3 ○生活科基礎研究
●生活科教育法
○専門ゼミⅠ
●国語科教育演習
○保育内容の研究(ことば) ○保育課程総論 ○保育内容の研究(環境) ○保育内容の研究(表現C)
4 ○理科教育法
●算数科教育演習
○家庭科基礎研究
●家庭科教育法
○算数科教育法
●社会科教育演習
  ●教育制度論  
5   ●保育内容の研究(健康)        

4年次

1     ○学級集団論   ○特別活動の研究 ★初等教育実技
2     ○幼児理解と援助
●教育実習(小)
  ○スクールカウンセリング論  
3 ○教育実習(小)     ●教職実践演習    
4   ○体育実践演習
●教育方法・技術論
○初等教育講座      
5   ●国語学        

算数科教育演習

[この授業がおもしろい!]

これまで学んできたことをもとに、学習指導案を立てて模擬授業を行う授業です。実際に授業をやってみて、たどり着く答えは同じでも、そこ までの考え方はさまざまなので、いろいろな考え方を取り上げて、より良い考え方をクラス全員で学習することが大切だと感じました。とても難しく、すぐにはスムーズな授業運営はできないかもしれませんが、この授業を通して、小学校の授業で最も大切なことを学べたと思います。

卒業論文紹介

卒業論文題目一覧(抜粋)

  • 読解力を高める読書指導のあり方
  • 幼児の年齢による遊び方の違い
  • 廃材を用いた造形教育について ~空き缶を活かした図画工作科の授業案~
  • 小学校英語教育早期化にあたり必要な小学校教諭への支援
  • 小学校における書写指導について
  • 児童が主体的に取り組む作文指導
  • 対話を重視した学級経営
  • 学級経営におけるアイスブレイクの効果と活用法
  • 小学校における空間図形の効果的な指導
  • 小学校理科における安全な実験指導