初等教育学科

カリキュラム

 

カリキュラム

特色・ポイント

1. これからの時代に求められる「現場対応力」を養成
学級経営、いじめ、不登校、特別支援教育の領域を体系的に学びます。発達心理学や道徳教育法など、子ども理解のための学びも充実させ、これからの時代に求められる現場対応力を養います。

2.バランスのよい科目履修構成
理論、実践、実習を通して学ぶ科目をバランスよく配置。4年間で全教科の指導を行える小学校教員を養成します。
英語や道徳の指導力もしっかりと身につけていきます。

3.実践力養成のための科目を設置
授業実践演習、各教科の指導法、教育実習などの実践的な科目を数多く設置。
全員が、45分間の模擬授業を経験する機会もあります。
子どもたちの豊かな学力を養うことのできる力を育成し、自信をもって教壇に立てるように指導をしていきます。

4.教員採用試験対策も充実
教員採用試験合格のために役立つ授業も多くカリキュラムに組むなど、密な指導体制を整えています。
授業以外にも、対策講座や面接練習、集中講座を実施するなど、万全のバックアップ体制でサポートします。

5.多様な免許・資格の取得が選択できる
幼稚園教諭1種免許、さらにキャンプインストラクターや学校図書館司書教諭など現場で役立つ資格も目指せます。
小学校の新学習指導要領では自然体験活動が重視されているため、キャンプインストラクター資格取得については実際にキャンプを体験しながら学習します。

少人数のゼミ形式の授業

教師に必要な実践力と、それを支える省察する力を養う

  • 基礎ゼミナール(共通教育科目 / 1年次)
  • 授業実施演習(1年次)
  • 授業実践演習Ⅱ(3年次)

クラスを少人数に分割し、ゼミ形式の授業で、教育や子どもについての理解、授業の基本的なスキルを高めています。

  • 専門ゼミナール(3年次)
  • 卒業論文(4年次)

教育に関するテーマを定めて、それを深めて考えていくことで、教師の実践力を支える省察する力を身につけています。

カリキュラムツリー・カリキュラムチェックリスト

授業紹介

授業実践演習Ⅱ

全員が45分の模擬授業を経験し、授業技術を身につけ、授業について考察します。

小学校の授業を見学して授業づくりについて学びます。また、学習指導案を自分で作成し、全員が45分の模擬授業を行い、実演した授業について全員で検討し振り返ります。授業の構成のしかた、児童の理解や思考を促す話し方、適切な発言の受け止め方や返し方、効果的な板書方法などを学びながら、4年次の教育実習に向けて、授業力の向上を目指します。

授業紹介 授業実践演習Ⅱ

体育基礎実技Ⅰ・Ⅱ

安全な運動の指導方法を、実践を通して学びます。

Ⅰでは小学校体育科で行う6種目の運動(後転、側方倒立回転、逆上がり、クロール、平泳ぎ、二重とび)の実践を通して、各種目の安全な指導や援助の方法を学びます。Ⅱはこれに加え、体力測定のデータ活用、陸上運動、ボール運動も行います。運動が不得意な学生には、授業以外に教員が付き添う練習の機会を設けています。

授業紹介 体育基礎実技Ⅰ・Ⅱ

理科教育法

理科の問題解決の過程に沿った各場面での学習展開を学びます。

小学校理科の主体的・対話的で深い学びを実現する授業づくりを学びます。理論に基づいた指導案作成、模擬授業の実施など実践的な体験を通して問題解決学習について理解を深めます。子供主体の学習活動を重視した観察・実験の知識・技能や机間指導、板書など、教師としての資質・能力を身に付け、授業力向上を目指します。

授業紹介 理科教育法

英語科教育法Ⅰ

中学校で英語を教えるために必要な知識と技術を身につけます。

中学校外国語の学習指導要領を理解し、検定教科書を用いて教育実習や教壇で役立つ指導技術、教材作成法などを学びます。小学校の外国語活動や外国語科についての知識を活かし、小・中と連続した効果的な英語教育の重要性を理解できる語学教育者を目指します。

障害と教育

障害のある児童の教育のあり方や具体的な指導方法についての基礎を学びます。

東京家政大学での独自の選択科目です。「障害」という言葉の概念を社会モデルの視点から捉え直します。そして、特別支援教育やインクルーシブ教育の考え方を理解し、通常学級等での個別のニーズに応じた教育のあり方を学びます。2年生での「特別支援教育概論」(必履修)、3年生での「特別支援教育研究」(選択)の基礎編となります。

子どもの思考とプログラミング

生活のなかで活かせるプログラミング的思考の指導方法を、 実習を通して考えていきます。

2020年度から小学校で必修化されたプログラミング教育は、すべての児童が日常生活のなかで活かせるようなプログラミング的思考を育むことを目的としています。授業では、そうした思考を養う具体的な指導方法を、グループワークやプログラミング教材の実習等を通して学び、考えていきます。

4年間のスケジュール

1年次:教育の基礎を考える 教育の基礎科目中心の科目履修 「基礎ゼミナール」(共通教育科目)「授業実践演習Ⅰ」などで教育や教師の仕事について考えていきます。また、「音楽基礎」「造形基礎」などの実践的な学修も進めます。2年次:理論から実践へと広げる 教育実践基礎科目中心の科目履修 各教科教育内容の基礎的な科目に加え、各教科教育法の実践的な科目へと学びを広げていきます。さまざまな領域の教育法、指導法を身につけていきます。3年次:実践力を身につける 教育実践発展科目中心の科目履修 3年次までに終えるすべての教科教育内容と教科教育法を学びを生かして、「授業実践演習Ⅱ」で現場で役立つ実践量を身につけていきます。教育実習、教員採用試験に向けての対策を万全にしていきます。4年次:実践力に磨きをかける 実習と卒業論文中心の科目履修 これまで積み重ねてきた知識と経験をもとに教育実習へ。さらに各教科の教育実習を重ね、実践力に磨きをかけます。主体的に研究テーマを見つけて、4年間の成果となる卒業論文にも取り組みます

卒業論文紹介

卒業論文のテーマ(抜粋)

  • 幼稚園から小学校1年生までの言葉の育ちや指導
  • 通常学級における合理的配慮の妥当性を考慮した学習評価
  • 貧困世帯の子どもに対する学校を中心とした教育機会の保証
  • 運動への恐怖心を抱えた児童への効果的な指導法
  • 日本と韓国における小学校外国語教育の比較と考察
  • 記憶再生の分析と授業展開の分析の関連性について
  • 時代の流れに伴う人間関係の変容と道徳教育
  • 幼児教育でICT器機を活用することによる幼児の活動への有効性の検討
  • 書き言葉の獲得過程についてー小学校入門期の書き言葉の指導ー
  • 子どもの自然体験の多少と理科に対する好き嫌いの相関関係~地域素材を生かした授業づくり~

実習紹介

教育実習・教員採用試験のサポート体制について