オープニング記念シンポジウム、開催しました〜その2。

上映会を受けて、シンポジウム「これからの再生・循環型社会へーリジェネラティブな暮らしを考える」を開催しました。リジェネラティブ(リジェネレーション)という言葉は、まだ聞きなれないかもしれません。これまでの大量生産・大量消費の社会は、廃棄を前提にSDGsなどの取り組みがなされていますが、廃棄物を出さずエネルギーや経済を再生・循環する仕組みを最初からデザインしていくことがこれから重要になってきます。サーキュラーエコノミーもこれから取り組まれることが期待されています。映画「食べることは生きること」には、リジェネラティブ農業や学校支援型農業(エディブル・スクールヤード)などの取り組みが紹介されていましたが、今後、私たちが実践を考える上でとても大切な考え方です。今回は、そうしたリジェネラティブな暮らしに焦点を当ててみました。
登壇者は3名。初めに、森と踊る株式会社 赤塚武彦さんからお話をいただきました。東京・八王子を拠点に、森と人がより自然に、豊かに生きていくための様々な取り組みを実践している「森と踊る」。赤塚さんのこれまでの活動や、暮らしの視点、など、赤塚さんが実践するパーマカルチャーの視点も交え、《リジェネラティブな暮らし》を語っていただきました。
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次に、良品計画 佐藤一成さん。南房総にある「無印良品 みんなみの里」の立ち上げに関わった佐藤さんから、無印良品の社会活動、地域・地元農家とのつながり、佐藤さんが考える《企業と地域のつながり》について、話していただきました。
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最後に、東京家政大学ヒューマンライフ支援センター副所長 内野美恵さん。ヒューマンライフ支援センター(ヒューリップ)の、大学と地域社会をつなぐ様々な取り組みを紹介していただきました。「食」をめぐるフードマイレージやバーチャル・ウォーター、牛のメタンガス発生、代替肉(大豆ミート)など環境負荷についてもお話しいただきました。
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「社会デザインの意味が理解できました」、「私が高校3年生だったら、こんな魅力のある学科に入学してみたいと心を動かされる皆様のお話でした」、「地球の明日を危惧するだけでなく、どうしたら良いのかの実践のお話、自分ももっといろいろ動かなければと思い、大きな学びになりました」などの感想がありました。

来年から、協力・連携企業、非常勤講師、兼担教員などでお世話になる予定の方々、ありがとうございました。これからの授業や実践実習が楽しみですね。
(社会デザイン学環  尾崎 司)
   
     
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