東京家政大学の田中繁治准教授の研究グループは、変形性股関節症患者における運動習慣の有無が身体機能や歩行能力の保持に有用であることを検討し、「週2回以上、1回30分以上、1年以上継続して実施している者」では良好な筋力や歩行を保持できていることを明らかにしました。本研究の知見は、変形性股関節症患者の保存療法期における運動指導に貢献するものです。

本研究は日本学術振興会科学研究費の助成を受け、全国5施設との共同で実施されました。田中繁治准教授は本研究課題の主任研究者を務めており、本論文の責任著者を担当しています。本研究は、学術誌「Physiotherapy Theory and Practice (IF=2.0)」に2024年4月に公表されました。

Atsushi Shinonaga, Shigeharu Tanaka, Takashi Tsuru, Yuya Sato, Masahiro Taguchi, Ryosuke Takane. Does self-reported physical activity relate to physical function and walking ability in female patients with hip osteoarthritis? A cross-sectional multicenter study. Physiotherapy Theory and Practice 2024, Apr 11:1-10. doi: 10.1080/09593985.2024.2334761.