大学院生の研究論文が学術誌に掲載されました

ニューラルオペラントによる事象関連脱同期の時系列的変化

東京家政大学大学院 健康栄養学専攻 修士課程1年の藤田結々さんの研究が,学術誌「リハビリテーションと応用行動分析学」に2022年4月1日に公表されました.

本研究では,脳波から対象者の運動企図を読み取って機械を操作するBrain-Machine Interface(BMI)の技術を用い,ニューラルオペラントによって機械操作に関連する神経活動が変化するか否かを検証することを目的としました.

実験の結果,ニューラルオペラントを用いた反復練習によって,音刺激装置駆動の成功に関する累積確率が対数関数に近似して増加したことから,ニューラルオペラントによって機械操作に関連する神経活動が変化することが示唆されました.

本研究による知見は,重度の運動障害を有した対象者にBMIを導入する際の手掛かりになります.今後は,ニューラルオペラントにおける課題の難易度設定とフィードバック方法を工夫し,機械操作に関連する神経活動を短期間で変化するための手続きについて検討していきたいと考えております.

「藤田結々, 鈴木誠, 後藤寛司, 斎藤和夫, 岡部拓大, 山本淳一. ニューラルオペラントによる事象関連脱同期の時系列的変化. リハビリテーションと応用行動分析学2022; 9: 12-16.」

リハビリテーション学科は,最新の研究知見に基づく質の高い教育を行うとともに,研究成果を社会に発信していきます.



   
     
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