作業療法学専攻の趙吉春助教らによる研究報告が,学術雑誌に掲載されました.

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作業療法学専攻の趙吉春助教らの研究報告が学術雑誌に掲載されました.
抄録:統合失調症患者の生活が無為によって長期間障害されることが指摘されている.また,無為に関連して,統合失調症では時間認知の障害が生じることが指摘されている.本報告では,慢性期統合失調症患者の無為を改善するために,時間軸の中に新たな趣味活動の獲得を位置づける介入を行った実践にについて検討することで,臨床上の示唆を得ることを目的とした.対象者の1日の時間使用について評価し,実際に行われているにも関わらず語られない生活行為に対して,作業療法士と対象者が共同で生活行為を定め,遂行した.介入によって,時間軸の中に生活行為を位置づけたエピソードが増加した.本研究の結果より,統合失調症患者の無為に対して時間を考慮した介入が有効である可能性が示唆された.

リハビリテーション学科では,最新の研究知見に基づく質の高い教育を行うとともに,研究成果を社会に発信していきます.

   
     
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