リハビリテーション学科の教員が日本行動分析学会第38回年次大会にシンポジスト講師として出席します

リハビリテーション学科作業療法学専攻の教員が2020年8月28日~30日にオンライン開催される日本行動分析学会第38回年次大会にシンポジストとして出席します.

http://www.j-aba.jp/meeting/2020/

鈴木誠. リハビリテーション臨床における状態予測.

リハビリテーションにおける臨床では,対象者とセラピストが一対一の練習を反復して実施します.そのため,目の前にいる対象者に対して現在行っている練習がどの程度の効果を有し,練習を継続した場合にどのような予後が予測されるのかを把握することが,適切な練習を行うための重要な手続きとなります.このような現状の中,シングル・ケース研究デザインの臨床適用性の高さが注目されるようになってきています.

しかし,いかに統制された研究デザインを用いて対象者の行動をシステマティックに反復測定したとしても,測定誤差やトレンドを含む小サンプルの時系列データから現在および将来の状態を正確に予測することができなければ,測定結果の内的妥当性は保証されません.この点がリハビリテーション臨床にシングル・ケース研究デザインを適用する際の大きな課題となっています.

本シンポジウムでは,カルマンフィルターによる状態推定法を用いた練習効果判定や畳み込みニューラルネットワークによる状態識別法を用いた予後予測に関する確度について紹介したいと思います.また,それらの解析手法をリハビリテーション臨床に応用するためのツボとワザについて議論したいと思います.

リハビリテーション学科は,最新の研究知見に基づく質の高い教育を行うとともに,研究成果を社会に発信していきます.

   
     
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