リハビリテーション学科の教員が第37回神奈川県理学療法士学会に講師として出席します

リハビリテーション学科作業療法学専攻の教員が2020年3月15日に開催される第37回神奈川県理学療法士学会に講師として出席します.

https://congress-kpta.jimdofree.com/%E8%AC%9B%E6%BC%94%E5%86%85%E5%AE%B9/

鈴木誠. N of 1デザイン研究の基礎と実践. 第37回神奈川県理学療法士学会教育講演. 2020年3月15日(パシフィコ横浜, 神奈川)

リハビリテーションにおける介入では,対象者とセラピストが一対一の不連続な試行を反復して実施します.そのため,現在行っている介入が目の前にいる対象者に対してどの程度の効果を有しているのかを把握することが,介入目標や介入内容の設定および変更のための重要な手続きとなります.リハビリテーションにおいて広く行われているグループデザイン研究では,サンプルデータによる結果の母集団への一般化が推論されるため,母集団全体に対して介入効果がどの程度あるのかという情報は得られるものの,目の前にいる対象者に対して介入効果がどの程度あるのかを判断することは困難です.そのような現状の中,近年ではN of 1デザイン研究が注目されるようになってきました.N of 1デザイン研究では,対象者1名の反応を一定期間システマティックに反復測定することにより,個人への介入効果が推論されます.本講演では,N of 1デザイン研究を行うためのデザインの選択,データ計測,データ解析の方法について紹介し,リハビリテーションへの応用可能性について議論したいと考えております.

リハビリテーション学科は,最新の研究知見に基づく質の高い教育を行うとともに,研究成果を社会に発信していきます.
   
     
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