リハビリテーション学科の教員らの研究論文が,国際誌に掲載されました.

「リハビリテーション学科の教員らの研究論文が,国際誌に掲載されました」

Hamaguchi T, Saito T, Suzuki M, Ishioka T, Tomisawa Y, Nakaya N, Abo M. Support vector machine-based classifier for the assessment of finger movement of stroke patients undergoing rehabilitation. Journal of Medical and Biological Engineering 2020; 40: 91-100.

https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs40846-019-00491-w

東京家政大学健康科学部リハビリテーション学科作業療法学専攻の鈴木誠教授,埼玉県立大学保健医療福祉学部作業療法学科の濱口豊太教授,東京歯科大学市川総合病院リハビリテーション科の斎藤剛史らの研究グループの研究論文が,国際誌(Journal of Medical and Biological Engineering)に掲載されました.

研究の概要
これまで脳卒中によって生じた運動麻痺の重症度は,作業療法士が対象者の体の動きを目視することによって評価されてきました.目視による評価は簡便である反面,運動範囲や運動速度を客観的に表現することができないため,運動麻痺による障害を詳細に分析することが困難であるという限界を有しています.

そこで本研究では,赤外線センサー手指運動解析システム(Fahrenheit, 特許No. 6375328)で測定した脳卒中片麻痺患者の手指屈曲と伸展の2動作のデータから,手の運動麻痺の重症度をコンピュータによる機械学習を用いて自動判別することを試みました.その結果,86.3%の精度で運動麻痺の重症度を自動判別することに成功しました.

本研究による知見は,脳卒中によって生じた運動麻痺を簡便かつ詳細に分析することに貢献できると思われます.今後もより効果的なリハビリテーションのトレーニングおよび評価の方法について検討していきたいと考えています.

リハビリテーション学科では,最新の研究知見に基づく質の高い教育を行うとともに,研究成果を社会に発信していきます.

   
     
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