看護学科(令和3年度までの入学生)

 

看護学科

教育課程編成の全体方針

看護学科が掲げるディプロマポリシーの実現と看護師、保健師、助産師の国家試験受験資格を取得するための「保健師助産師看護師学校養成所指定規則」に準じて編成しています。
いのちの誕生から老いまで、その人らしく生活することができるよう健康の保持増進と生活の質を維持するために、生命の尊重と人格の尊厳の理念と豊かな人間性と社会のニーズに対応できる質の高い看護実践力を有する専門職者として、また保健医療福祉の発展と向上に貢献できるよう、各年次において段階を追った講義・演習・実習科目を配置します。

教育内容

「教育課程編成の全体方針」に基づき、「基礎教養科目」「専門基礎科目」「専門科目」を配置します。

  1. 豊かな教養、コミュニケーション能力の育成、人間をさまざまな視点から理解し、科学的にそして看護の対象者の自由と権利を尊重した看護が実践できる力を身につけるために、「人間と社会・文化」「人間と自然」「人間と情報」「人間と言語」に区分した基礎教養科目を配置しています。
  2. 看護学領域の学習の基盤となることを踏まえ、科学的根拠に裏づけされた看護実践能力が身につくように、「身体の構造」「精神の構造」「社会の構造」で構成した専門基礎科目を配置しています。
    保健医療福祉チームのメンバーとして、連携・協働を図りながら、地域住民の健康の保持増進及び障害の予防ができるよう、『健康教育』『保健医療福祉行政論』を2年次に配置しています。
  3. 専門科目は、基礎教養科目、専門基礎科目で修得した知識技術を基に、専門科目でさらに知識・技術を拡大し、臨床の場での体験により、看護師としての知識・技術を作り上げていく科目群です。
    看護の対象は、個人、家族、集団であり、子どもから高齢者とその範囲は広く、対象の健康問題も様々です。そこで、看護の領域を、看護の基礎、母性看護学、小児看護学、成人看護学、老年看護学、精神看護学、在宅看護学、公衆衛生看護学に分けて学修していきます。病気をみる「医療」の視点と、生きていく営みである「生活」の両方の視点から、病を抱えながら生活する患者とその家族が「その人らしく生きる」、すなわち「生活の質を維持する看護」を実践できる科目編成をしています。
  4. 実習科目は、学内で学修した看護の実践に必要な知識・技術・態度を統合する場として、さらに対象及び対象を取り巻くさまざまな人々と良好な関係を築きながら、対象者が望む生き方ができるように、創意工夫した看護援助を提供できるようにする力を培う場として、『臨地実習』を配置しています。
    1年次は清潔ケアや排泄介助など日常生活の援助を実施します。2年次は受け持ち患者を通して、看護を提供する過程を学修します。母性看護学、小児看護学、成人看護学、老年看護学、精神看護学、在宅看護学6領域の看護については、3年次の8か月間にわたり、病院、保育園、介護保険施設、訪問看護ステーション等で学修します。4年次は、統合実習を通して看護の専門性を深めます。なお、保健師課程・助産師課程の実習は4年次に行ないます。
  5. “看護とは”を問い、自己の看護観を明確にすることや、質の高い看護を提供するためにどうあるべきかなど、将来に向けビジョンが広がることをねらいとし、看護実践力の修得を図るために、4年次に『統合実習』『看護研究』『看護管理』等を配置しています。また、諸外国での保健医療活動等、看護が求められる様々な場を学修するために、『国際看護』等を配置しています。