リハビリテーション学科 作業療法学専攻の磯直樹准教授が第15回日本作業療法研究学会学術大会で優秀演題賞を受賞しました


 運動練習の効果を高めるためには、正しい動作方法で安全に体を動かすことが重要です。私たちは、対象者が自身の動作をモニターしながら正しい動作方法を円滑に学習するためのバーチャルリアリティ運動練習システム(VRactice)を開発しました(特願:2020-200547,製造委託:株式会社ネクストシステム)。VRacticeは、少数の赤外線カメラによって対象者の動作と模範動作の誤差をリアルタイムに計算し、動作の正しさを対象者にフィードバックすることができます。
 本研究では、身体の三次元座標を高い精度で計測することが可能なモーションキャプチャシステム(VICON)とVRacticeによる運動計測を同期して行い、両者の一致度を検証しました。その結果、VICONとVRacticeで計測された身体座標の誤差は平均8.9 mmと小さいことが分かりました。本研究内容は、第15回日本作業療法研究学会にて優秀演題賞を受賞しました。
 今後は、VRacticeを用いた運動プログラムの効果を検証し、リハビリテーションにおける運動練習に応用していきたいと考えています。

発表演題
磯直樹、岡部拓大、 趙吉春、 東恩納拓也、 鈴木貴子、 斎藤和夫、 前田佑輔、 鈴木誠。 バーチャルリアリティを使用した運動プログラムの再現性の検討: 三次元動作解析との比較. 第15回日本作業療法研究学会学術大会(2021年11月6日~7日 Web開催)

情報:https://drive.google.com/file/d/1XARAO9NYo_5p-LF4-dWRellTJ4IguEY_/view?usp=sharing
*本プログラムは東京家政大学総合研究プロジェクト及びJSPS科研費18H03133の助成を受けたものです。
   
     
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