社会デザイン連続講座②

社会デザイン連続講座 第2回「ちがいを楽しみ、そして繋がり、助け合える地域へ」

社会デザイン学環では、導入教育の一環で「社会デザイン連続講座」と題して、実践家に出会い、実践にふれ、社会課題やこれからの自分自身の進路・仕事を考える企画をおこなっています。

7月25日(土)に、「社会デザイン連続講座」第2回を開催しました。今回は、横浜市緑区霧が丘で地域交流拠点「ぷらっとkiricafe」を運営する根岸あすみ氏を講師にお迎えし、「社会課題に向き合う、コミュニティ・カフェ」をテーマにご講演いただきました。

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根岸さんは、生まれ育った霧が丘で現在も暮らしながら、地域住民の「困りごと」に寄り添う活動を続けています。幼い頃から周囲の人を自然と気にかけ、手を差し伸べることが多かったというご自身の経験を振り返りながら、人とのつながりを大切にする思いや活動の原点についてお話しいただきました。

講演では、UR団地内にある商店街の空きテナントを活用して誕生した「ぷらっとkiricafe」の取り組みが紹介されました。「少子高齢化」と「外国籍の方の人口増加」という課題に対して寄り添い、その居場所を模索する中で、キリカフェ(kiricafe)は生まれました。その原動力は、一母親として、子どもたちにどんな地域を残したいかという想いでした。人が本気になると周りが応援してくれる。根岸さんの想いは、周りの人たちの支えにより、実現していきました。

カフェでは、平日の日替わりランチや土曜日のモーニング営業に加え、営業後は地域に開かれ、健康麻雀や地域交流イベント、インドの人による英語学習の場、宿題カフェなど、多世代が自然に集い交流できる場づくりが行われています。利用者は食事だけでなく、人との会話や地域とのつながりを楽しむために訪れる方も多く、日常の中に安心して立ち寄れる「居場所」として地域に根付いています。

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特に印象的だったのは、高齢者が楽しみながら参加できる工夫です。健康麻雀には、おしゃれをして参加する高齢者の姿が見られ、1500円で缶ビールとお弁当を囲む交流会や、ハロウィンイベント「シニアウォーリーを探せ」など、誰もが笑顔になれるユニークな企画が数多く紹介されました。最近では地域に多く暮らすインド出身の方々との交流も広がり、多文化共生が自然な形でできあがっている様子が紹介されました。

霧が丘にはインターナショナルスクールがあり、休日には多くのインド人の子どもたちが公園で遊ぶ光景が見られます。根岸さんは、地域住民と外国籍住民が互いに顔の見える関係を築けるよう、日々さまざまな交流の機会を生み出しています。

人が持つ強みや得意なこと、好きなことを活かすことで、人とつながり、新たな出来事が生まれてくる。それが自然と地域課題の解決につながっていく。自分たちが楽しいと思えることはその当事者が一番知っている。入り方のきっかけは、その得意なこと、好きなこと、楽しいことだったりする。人を尊重し、多様性が認められる中で、地域社会がデザインされていく。そのためには、まずやってみることが大切だと、根岸さんは言います。


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講演を終えて、根岸さんは、学生一人ひとり、全員と質疑応答する形で、対話してくれました。根岸さんの話を聞いて、社会デザインへの理解がより具体的になり、学生たちはきっと新しい考え方を一つ、知ることができたのだと思いました。

(学生の感想)カフェひとつで、地域の人と関わりが溢れるコミュニティが形成されていることにとても魅力を感じました。カフェのスタッフさんも、それぞれの特技を活かしたやり方で運営している点が個人的に素敵だと感じました。カフェに足を運ぶ方が生まれたばかりの小さな子から90代の方までがひとつ屋根の下で集まれるなんて、理想の地域社会だと感じています。
スライドで地域に1人で住む93歳の方のお誕生日会の写真を見て、私はご近所さんにお誕生日を祝ってもらうことがあまりない環境にいるので、とても新鮮な感じでした。幸せそうなみなさんの表情をみて、地域の方との関わり方は無限大だと思いました。この度はこのような講義をしてくださりありがとうございました。

(学生の感想)kiricafeの話を聞いて、すごくいい場所だなと思いました。
スタッフの写真を見て、本当にいろんな人がいるんだなと驚きました。お年寄りの方もいれば若い人もいて、インドから来た人も、日本の人もいます。それぞれ違う時代を生きてきて、違う国から来た人たちが、一緒に働いている。その姿がすごくあたたかいなと感じました。
ここに来る人も、年齢も国籍も関係ありません。子育て中のお母さんが集まったり、お年寄りが手芸を楽しんだり、いろんな人がそれぞれのペースで過ごしています。国が違っても、年が離れていても、カフェでお茶を飲みながら自然と話せる。そんな場所があるのは、本当に大切なことだと思います。
誰でも安心して来られる、「ほっとできる居場所」。年齢も国籍も超えて、みんなが一緒にいられる。それがkiricafeの一番の魅力だと思います。地域の人たちが自分たちの力で作った場所だからこそ、こんなにも多くの人に愛されているんだろうなと感じました。

   
     
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