• 織物ゼミ

    織物ゼミは糸や羊毛などの素材を使い織りやフェルトなどのテキスタイルアートについて研究活動を行っています。
    現在人数は14名で、生徒間はもちろん先生ともとても仲が良く和気あいあいと制作を行っています。
    大きく力強い作品から細部までこだわる細かな作品まで幅広く自分の表現を自由に制作できるところが魅力です。

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  • Lycoris


    江田侑生

    秋の始まりに真っ赤な大輪を咲かせるヒガンバナ。 紅一色に染まり咲き乱れる様子に目を奪われるように、見た人の記憶に残る。 その美しさの反面、ヒガンバナには毒がある。 「Lycoris」とは“ヒガンバナ のことで、美しさの中に潜む毒に魅力を感じ、名付けた。 毒の危うさと凛とした美しさを持ち合わせたヒガンバナを抽象的に表現。 最後に記憶に残るような作品を作りたいと日々考えながら制作した 。

    使用素材・ツール

    ジュートレーヨン、ステンレス、羊毛

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  • いろさがし


    池田萌恵

    世界に溢れる色を知りたいけれど亀さんはもう昔のようには動けません。 そんな亀さんのためにきのこさんと一緒にいろんな色を見てまわり、見たものを教えてあげましょう。 バッグにきのこさんを入れてあげて、さぁ出発です。 絵本の中だけでお話や冒険を終わらせるのではなく、この絵本と人形を手に取った子供に、登場キャラクター のきのこさんと共に多くのものを見て、自分の家族に見たものを伝えてほしいという思いで制作しました。

    使用素材・ツール

    羊毛、毛糸、ウレタン

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  • つながり


    坂本玲美

    今年は新型コロナウイルスの影響もあり、直接会える機会が少なくなったり、 行きたいところに簡単に行けなくなったりしました。そういった人や場所、モノとのつながりが薄れていくのを感じ、 作品の中で「つながり」を糸で表現しました。複数の糸を強く撚ることで1本の糸にしています。

    使用素材・ツール

    撚り機、織り機、様々な素材の糸

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  • よい夢を

    「安らかな夢」をテーマに作成。 悪夢を払うとされていた「獏(ばく)」をモチーフにして夢のようなファンタジックなデザインにした。 実際にもたれかかって目をつむり、羊毛が持つ温かみと安心感を感じてほしい。

    使用素材・ツール

    羊毛、シルクオーガンジー、綿ガーゼ、ウレタン(芯材)

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  • VersuS


    野口れん

    日本的なモチーフを、ビーズやカラフルな刺繍、 さらに西洋的な要素である額縁を用いることで生まれるギャップを表現。 日本画の力強い雰囲気を、ビーズやスパンコール、刺繍で繊細に表現するその違和感が面白いと思った。 

    使用素材・ツール

    フェルト、ビーズ、スパンコール、刺繍糸

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  • 生命


    三浦牧

    体を作り上げる組織全てをモチーフに制作しました。毛細血管のように細かく密に枝分かれしているところやゴツゴツした骨、細胞を守る粘膜等をマクラメ技法で表現しました。普段何気なく生きていることがどれほど幸せか、この一年を通して深く感じました。あえて白一色にすることで技法のみで作り上げる繊細さを強調し、生命の尊さや力強さを表現しました。

    使用素材・ツール

    結束糸

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  • 和チック


    矢島未悠

    就職活動を通し着物に興味を持ったため、 大学で学んできた事と、これからの事を組み合わせた作品にしました。 織りやフェルト、ミシンワークなど様々な技法を使い、羽織りや帯のような形にデザインしました。 日本の伝統文化への敬意は忘れずに、美しい着物の概念の枠に留まらないものに仕上げました。金工の授業で制作したシルバーの帯留めも使用し、モードで個性的なファッションを意識しました。

    使用素材・ツール

    ウールの糸(機織機)、羊毛(フェルト化・ミシンワーク)

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  • 胎内回帰


    伊藤奈美

    子供や親子に関心があり、4年間子供に関わる活動や作品制作を中心にしてきた。 今回、改めて幼い頃の自分と向き合い、場面緘黙症の症状に当てはまるところが多かったことに気が付いた。 今でも母という概念や無条件の受容を求めてしまうことがある。 この作品はミシンワークで隙間だらけの胎内を作ることで、 外との関りを持ちたい感情と子供のままで寄生していたい感情の葛藤を表現した。

    使用素材・ツール

    ソルブロン、ミシンワーク

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  • ねどこ


    木村くるみ

    私の名前である「くるみ」を用いて作品を製作したいと思い、 木の実をモチーフにした空間を考えました。 硬い殻に包まれている木の実の内側の温もりや、 木から落ちてそれぞれが足元に集う様子を、 木の実の寝床として表現しました。 木の足元である織物の真ん中に座って、 下からフェルトの木の実を見上げてくつろいでいただけたら、と思います。

    使用素材・ツール

    羊毛、麻布、ウール、麻糸

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  • 7971


    1本の糸が「編む」ことで自然と形になり、自立していく。 これまでの生活の中での人・経験体験・知識など様々な繋がりを「編む」という技法で可視化させる。 また、テグスの透明さや押さえ込んでも反発する自由の効かない形状を生かし、構築させた。

    使用素材・ツール

    テグス

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  • 交差


    永田早衣子

    季節や時間によって形を変える影、建物と鉄道が入り組む街の景色など、 交差が繰り返される情景に魅力を感じ、織に落とし込みました。 また、気付くと見入ってしまう風景を撮影し投影する事で、光と織の交差を表現しました。

    使用素材・ツール

    リネン、ラミー、プロジェクター

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  • 染まり


    鳴海結

    花は生きる上で必要不可欠なものではないけれど花があることで幸せな気持ちや、明るい気持ちになれます。そんな花と花によって心が染まっていく様子を見つめるための作品です。だんだんに染まっていく様子を表現するために色づくりにこだわり、羊毛やオーガンジーのあたたかさを大切にしながら制作をしました。

    使用素材・ツール

    羊毛、オーガンジー 、鏡、針金、フローラルテープ

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    青く碧く


    古谷美保

    私の好きなものはずっと「青」でした。 身近にあるものは自然と「青色」が多かった気がします。 そんな好きな「青」を大学生活で出会った「織り」の技術を用いて表現しようと思いました。 作品のモチーフに海を選んだのは、 はるか遠くに深くに広がる無限の海の青さをひとつひとつ紡いで表したいと思ったからです。

    使用素材・ツール

    ウール、ジュートレーヨン、たこ糸、織機

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  • 村木真帆

    大学生活の中で出会った人・経験したことと、 自己を自分の作品の特徴であるサイケデリックな色や形で表現する。 サイケデリックとは幻覚剤によってもたらされる幻覚のことである。 すべてがサイケに見える状態になるときに人は、自分自身と向き合い人生で何が大切かを考え、 またその時の深層心理によって世界の見え方が変わるのだといわれている。 自分自身や今までの経験と向き合い見えた、私だけの世界・幻覚を表現する。

    使用素材・ツール

    フェルト、ウレタン


    各分野紹介