版画ゼミは10人が所属しており、版画という括りの中でも銅版画、木版画、シルクスクリーンとそれぞれ興味のある分野を中心に学んでいます。 今年はコロナウイルスの関係で思うようにいかないことが多い中、一人一人が自分の作品と向き合い制作していました。 先生、助手の方々のご指導のもと良い雰囲気の中個性豊かな作品制作に励んでいます。
天使と悪魔の運命というものをイメージしました。
銅板、アクアチント
布雑貨にモールス信号を印刷した架空のブランド雑貨です。使用する布は全てリサイクルショップや古着屋などで手に入れた中古のものを使っています。 物語性のある道具の表面に一見意味の伝わらない言語でデザインを施し、「身の回りのものが付喪神のように意思を持ったら」をテーマに製作します。
銅版、シルクスクリーン、古布(綿、ポリエステル)
月相をイメージして制作しました。一つ一つを月に見立て、模様のようなデザインが輝いているイメージをもとに進めました。全体をみてモチーフとデザインが被らないようにしたこと、それぞれの月をみて楽しめる作品であることも念頭において制作しました。
銅板、和紙
海に棲む生物はまだその10分の1も調査されていないと言われています。もしもまだ発見されていない巨大な生物がいたとしたらというのをコンセプトに海中で暮らす生物の姿を銅版を使った版画表現で描きました。
銅版
海の⽣物アザラシ、ウミガメと華をエッチングのみで描きました。 海の⽣物に苔が⽣える事と、⼈が⼈⽣の最後に華と⼀緒にこの世を経つ事から着想を得て、陸と海の⽣物が⼀緒になる世界観を表現しました。最後が近づいている⽣物の⼀部が華となり、華の何⾊もの⾊鮮やかさを着彩をし、⽣物との対⽐をしました。額縁がある事で、⽔中を泳いでいる様⼦を窓から⾒ている感じにしました。
銅板画、和紙
何かとストレスの多い社会に少しでも癒される空間があったらいいなと思いこの作品を作らせていただきました。満員電車に乗ることが楽しみになるような、そしてそのまま色々な旅に行くことができることができたらいいなと思い、この作品に私の夢を詰め込みました。
銅板、ニードル、銅板画用黒インク、プレス機、版画用紙
アジアのパワフルでエネルギッシュな夜の街並みが好きなため、自分の心の中の中に存在する街並みをモチーフに作品を制作しました。自分は大人になってもずっと成長し続けますが変わらないでいることも忘れないようにしたい、心の中に存在する気持ちや変化、経験を形にしました。
銅板
アイドルをイメージしたシルクスクリーンで刷ったバッグと冊子やアイドルのロゴを作りました。
布、紙
25種類のきのこを版画で表現し、標本のように並べました。 こういうきのこもあるんだよ!ということを伝えたいです。
銅板、ハーネミューレ
ウツボカズラは、虫を消化して自分の栄養にします。壺の蓋となる葉は、雨を避けてきた虫を葉裏で休ませながら、蓋に落ちた雨滴の衝撃で壷の中に落とすという罠にもなっています。獲物の欲望を利用して目的を達成するという非情な生物の命への執着を、ウツボカズラで表現しました。エッチングに加えて、直接腐蝕液を筆につけて描くスピットバイトや滲みが出るドライポイントの技法も織り交ぜました。
銅板画