
| 区分 | 授業科目名 | 単位数 | 必選別 | 担当教員 |
|---|---|---|---|---|
| 生活管理学 | 特別研究 | 必修 | 髙岸徹 |
現在、化石燃料を使用した合成繊維に代って、天然繊維の利用が世界的に一つのターゲットになりつつある。なかでも、カーボンニュートラルの観点から、セルロース繊維が注目されている。世界中で未利用で廃棄されているバイオマスとしてバナナ繊維がある。年間10億トンにも達するといわれている(綿は2500万トン)。このバナナ繊維の衣料用素材としての利用を考え、種々の加工法について検討する。
バナナは熱帯、亜熱帯で栽培されており、実を取った後の茎は廃棄されているのが現状である。廃棄物としての処理の問題もさることながら、その茎から多量のセルロース繊維が得られるが、ほとんど有効利用されていない。現在、世界的なプロジェクトが始まっている。未加工繊維は剛直で黄褐色であり、現在のところ 100%そのもの自身を衣料用素材として使うことは難しい。綿と数%混紡して利用されているにすぎない。繊維そのものは多孔性で吸水力があるため、上記欠点を克服することができれば、衣料用として展開できる可能性をもっている。
本研究においては、まず柔軟性および白色度を向上させるために、エコフレンドリー加工法として酵素利用を取り上げる。セルラーゼおよびぺクチナーゼを検討するが、バナナ繊維表面には多くのリグニンが存在し、この除去が問題である。脱リグニン工程が必要であるが、現在のところ有効な酵素はない。そこで、脱リグニン化を化学薬剤で行い、その後に酵素処理を行ってさらなる繊維物性の向上を目指す。得られた処理繊維の染色性、染色堅ろう度、吸水性等の物性評価を行い、アパレル素材としての実用化を行う。
出席およびレポートで評価する。
プリント、文献を配付