トップページ>被服造形学専>特別研究>被服管理系

被服造形学専攻

区分授業科目名単位数必選別担当教員
被服管理系特別研究10必修 髙岸 徹

■授業概要

現在、エコロジーを視点に入れた繊維加工、すなわちエコフレンドリー繊維加工が強く要請されている。
繊維加工において、AOX(吸着性有機ハロゲン)の問題から、ハロゲンフリープロセスとして、天然または生体由来物質のなかでも酵素の利用が注目されてきている。
酵素を用いる羊毛の防縮加工を取り上げる。

■授業計画

 羊毛の加工とくに防縮加工法として多くの方法が今まで提案され行われている。しかしながら、現在行われる方法は環境面からいろいろの問題点が出てきている。とくに塩素系薬剤の使用であり、早晩その使用は禁止される方向に向かっている。
 そこで本研究においては、塩素系薬剤を使わないエコフレンドリー防縮加工として、酵素利用を検討する。酵素利用に関連して、防縮性と強度の関係について世界的に研究が始まっている。一番の問題点は強度低下を抑制して、いかに防縮性を発現させるかということである。羊毛表面のスケール層を形成するケラチンタンパク質を選択的に分解するケラチナーゼの利用も一つのアプローチであるが、現在のところ完全とはいえない。そこで、ケラチナーゼ単独による防縮加工以外に、種々の前処理を行い、その後ケラチナーゼ処理をする方法のさらなる検討を進めていく。親水性の酵素が羊毛表面に均一に作用するためには、疎水性羊毛表面を親水化することが考えられる。界面活性剤処理、非塩素系薬剤による酸化処理がある。これらの前処理効果と防縮性、強度との関係を調べる。さらに防縮加工羊毛の風合い、染色性、染色堅ろう度も合わせて検討し、ウォッシャブルウールの実用化を目指す。

■評価方法

出席およびレポートで評価する。

■参考文献等

プリント、文献を配付

■その他

 

ページトップへ