学科の特色
"人に寄りそう優しさ"や"共感する心"を持つセラピストを育てます
作業療法士や理学療法士のリハビリテーション専門職に向いているのは、
人に寄り添い話を聞くことができるような“優しい人”。
子どもから大人まで、あらゆる世代の人々の支援を行うセラピストにとって、
その優しさや暖かさはリハビリテーションの技術と同じくらい大切な物です。
本学科では、女性としての豊かな感性、優しさ、きめ細やかな配慮といった、
特性を活かしたリハビリテーションサービスを実践できる人を育てます。

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子どもを対象にしたリハビリテーション分野の教育
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狭山キャンパスには、支援を要する子どもの保育を学ぶ「子ども学部 子ども支援学科」が設置されており、リハビリテーション学科でも関連する授業科目を設けているため、障がい児教育を含めた小児領域のリハビリテーションの知識と技術を修得することができます。
また、キャンパス内には「保育所」や共に子どもを対象とした「クリニック」と「放課後等デイサービス」が併設されており、建設中の新校舎には子ども専用に感覚統合療法ができる「発達促進実習室」が設置される予定です。
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看護学科との連携教育
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基礎教養科目と専門基礎科目には既設の看護学科と共通で開講される科目もあり、授業内でグループを形成する際は学科・専攻を混成する予定です。
これは、学修の中で、学科を超えて交流し合うこと、それぞれの専門性を生かし互いに連携・補完し合う意識を育むことを目指し、将来「保健医療専門職」になることを意識付けることを目的としています。
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地域との強い連携
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狭山キャンパスでは既に「看護学科」「子ども学部 子ども支援学科」が地域(狭山市・入間市)と連携し、支援を要する子どもに対する事業に参加しています。
リハビリテーション学科開設後は地域貢献の一環として、看護学科及び子ども支援学科と共に、地域の発達障がい児や高齢者に関わる保健医療福祉の課題への調査・研究を支援して行きます。
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新しい医療に対応した科目
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本学科のカリキュラムには、積極的に新しい医療に対応した科目を取り入れており、国家試験対策に留まらない幅広い専門知識が身につきます。
例えば、授業科目の一つ「ヒューマンロボティクス」では、リハビリテーション領域で増えている治療機器や介護福祉機器としてのロボットの活用の現状を学びます。
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実習機器の充実
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本学科には、運動解析システムとして3次元動作解析システム(Viconシステム・フォースプレート6枚)、超音波診断装置,脳機能のイメージング(光トポグラフィ)、磁気刺激装置、自動車運転シミュレーション装置など運動解析から脳機能解析まで可能な多種にわたる機器が設置されており、最新の知識や技術を学ぶことができます。
育成する人材像
質の高いリハビリテーションサービスの実践力を有する専門職者
建学の精神「自主自律」としての職業的自律性に基づき、あらゆる世代の人々がその人らしく生活することができるよう、社会のニーズに対応できる質の高いリハビリテーションサービスの実践力を有し、さらに保健医療福祉の発展と向上に貢献できる人材を育成します。
このような人材を育成します
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生命の尊重と人格の尊厳および豊かな人間性に基づき、社会のニーズに対応できる質の高い
リハビリテーションサービスの実践力を有する
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チームの一員として協働する能力を有する
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専門職業教育に求められる科学的根拠に裏づけされた専門的知識・技術・態度および
主体的学修能力を有する
リハビリテーション学科は、その人らしく生活することができるよう生活の再獲得を支援するために、生命の尊重と人格の尊厳および豊かな人間性に基づき、社会のニーズに対応できる質の高いリハビリテーションサービスの実践力を有する専門職者を育成します。さらに、保健医療福祉の発展と向上に貢献できる人材を育成することをめざします。
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育成する作業療法士像
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作業療法士の人材像は、”こころ”と”からだ”と”生活”に障がいがある子どもから高齢者まで、その人らしく生活することができるよう生活の再獲得と「新しい生き方」の獲得を支援できる作業療法実践者である。

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育成する理学療法士像
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理学療法士の人材像は、疾病や傷害に起因する機能・形態障害のある、あらゆる年代の人々がその人らしく生活することができるよう身体機能・能力の改善、基本動作や日常生活活動の改善を支援できる理学療法実践者である。

教育方針・受入方針
アドミッションポリシーAdmission Policy
リハビリテーション学科は、新生児期から高齢者まで、あらゆる年代の人たちがその住み慣れた地域で、安全に、安心して、その人らしい生活ができるように支援できる人材を育成することが目的である。そのために、国語、英語、理科、数学の基礎知識を備えた次のような人を受け入れる方針である。
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医療・福祉に興味・関心がある人
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人との関わりが好きな人
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相手の立場になって、物事を考え、行動がとれる人
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人に関わる現象を科学的に証明したい人
カリキュラムポリシーCurriculum Policy
リハビリテーション学科は、その人らしく生活することができるよう生活の再獲得を支援するために、生命の尊重と人格の尊厳の理念と豊かな人間性と社会のニーズに対応できる質の高いリハビリテーションサービスの実践力を有する専門職者を育成する。そのため、保健医療福祉の発展と向上に貢献できる人材を育成するカリキュラム概念を構成している。また、学生が知識・技術・人間力を修得できるように、下記のカリキュラムポリシーに基づいて授業を編成する。
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1
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豊かな教養、コミュニケーション能力の育成、人間をさまざまな視点から理解するために、<人間と社会・文化><人間と自然><人間と情報><人間と言語>に区分した基礎教養科目を配置する。
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人間の運動・行動を解剖学、生理学、運動学、発達学的観点から分析考察ができる能力とリハビリテーション専門職として必要な医学的知識を修得するために、<人体の構造と機能><疾患と障害><保健医療福祉とリハビリテーションの理念>に区分し、該当する科目を配置する。また、専攻ごとに<基礎作業療法学><基礎理学療法学>に区分し、該当する科目を配置する。
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3
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科学的な根拠に基づいた評価及び各種疾患、障害に対応できるように、専攻ごとに<評価学><治療学>に区分し、2年次・3年次に当該科目を配置する。
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4
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保健医療福祉チームとして、連携・協働を図りながら、地域住民の健康増進及び障害予防の考え方ができるように『地域作業療法学』『地域理学療法学』を2年次・3年次に配置する。
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5
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学内で学んだ知識と臨床での経験を統合できる機会として、対象者との人間関係の構築、施設内外における多職種連携の構築を経験し、将来の人間像を形成する場として、『臨床実習Ⅰ』を3年次に『臨床実習Ⅱ』を4年次に配置する。
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6
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専門職としての基盤となる科学的に論理する思考力、自己研鑽力を身につけるために、『研究法』を3年次に、『作業療法セミナー』『理学療法セミナーⅠ』『理学療法セミナーⅡ』及び『卒業研究』を4年次に配置する。
ディプロマポリシーDiploma Policy
生命の尊厳と人格を尊重した実践力
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人間を個性と独自の価値観をもつ存在としてとらえ、人々の自由と権利を許容する。
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作業療法・理学療法の実践において如何なる場合でも、作業療法士・理学療法士としての役割を倫理的に判断し、行動する。
健康の保持増進と生活の質を維持・開発する作業療法・理学療法の実践力
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人々の健康の保持増進、疾病予防、健康障害からの回復に向けたリハビリテーションを、専門的知識・技術を用いて、科学的根拠に基づき実施する。
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誕生から老い(死)までの過程における運動・行動を生体力学的及び心理生理的側面からとらえる。
保健医療福祉において多職種間及び地域と協働・連携できる能力
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保健医療福祉における作業療法士・理学療法士としての役割を理解する。
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社会及び地域のニーズに対応できる知識と柔軟な協調性を身につける。
作業療法学・理学療法学の探求心と研究的姿勢
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作業療法学・理学療法学を意識的に問い続ける姿勢と、研究の基礎的能力を身につける。
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作業療法学・理学療法学に関する問題を自ら発見しその問題について研究的に取り組む。
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科学的根拠に裏づけされた知識・技術・態度の向上を図るために、研鑽する姿勢を継続する。
地域への貢献
地域社会のニーズに応えられる人材の提供と連携事業の展開
本学の所在地である狭山市からは、急激な少子高齢化の進展と、それに伴う健康・福祉ニーズの多様化などの変化に対応すべく、質の高いサービスの提供が求められています。こうした状況に先行する看護学科と連携し、地域社会のニーズに応えられる人材の提供と連携事業の展開が期待されています。すでに入間市とは「子ども未来室事業(すべての子どもへの支援=発達障害のある子ども・身体が不自由な子ども・知的障害、情緒障害のある子どもへの支援活動)」において本学との連携が計画に盛り込まれており、看護学科およびリハビリテーション学科教員による巡回支援、小・中学校との交流も計画されています。狭山市、入間市の地域包括ケアシステムの連携事業に参加し、多様な価値をもった人々と関わることで、専門職としての役割を学び、人間関係の形成やコミュニケーションスキルの向上を図りながら地域活性の一助となることをめざしています。

